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調達の取り組み

基本的な考え方

当社は、国内外の法令、規則や社会規範の順守に努めていますが、企業に対する社会的な期待の変化に対応し、当社だけではなく、当社の取引先も含めて企業の社会的責任を果たしていくべきという考え方のもと、取引先に対しても同様のお願いをしています。原則として原材料・設備などを購入する取引先とは取引基本契約書の締結を進めており、企業の社会的責任を双方が果たすことを取り決めています。また、取引先の選定基準に、企業の社会的責任、環境負荷低減の取り組みを掲げています。

当社工場ならびに国内外グループ会社の所管原材料、燃料、建屋設備機械の購入全般は、調達本部が総括、調達を行っています。当社の調達方針ならびにグリーン調達ガイドラインは、当社のウェブサイトで公表しており、調達方針については、日本語・英語・中国語の3言語で公開しています。RBA行動規範(旧EICC行動規範)などの基準が定められ、取引全体の枠組みが変わりつつあることを受け、当社のみならず取引先にも方針に合わせた行動をお願いしています。

当社のサプライチェーン

当社のサプライチェーン

サプライヤーのCSR調査、カーボンニュートラルの推進

2022年度は、責任ある鉱物調達の継続的な取り組みのため、対象原料の洗い出し、調査を開始しました。スズ、タンタル、タングステン、金、コバルト、マイカを含有する購入原料を確認し、当社全体で40原料が該当しました。今後、該当サプライヤーへ鉱物調査テンプレートを使用しての調査を進めてまいります。

カーボンニュートラルへの対応も進め、2023年分の国内各事業所向けのグリーン電力の確保、契約まで完了いたしました。太陽光発電についても関係部門と協業し、主要な国内事業所については導入済み、または導入中となっているほか、海外各事業所でも導入を進めております。太陽光発電量は、いずれも2021年度比で国内3.4倍、海外15.6倍に増加しています。

また、カーボンニュートラルに影響を受ける原料の調査、代替品の評価も開始しました。グリーンケミカル調達については、バイオPEの確保、リグニン、フルフリルアルコールの供給枠確保、バイオフェノールやバイオメタノールの市場調査を実施しています。

取引先選定にあたっての対応

取引先の選定は、調達本部の選定基準により、公平、公正に判断し取引開始を決定しています。取引開始にあたっては、「下請代金支払遅延等防止法」に該当するかどうかの確認も行い、該当する場合は同法および社内ルールに従って対応し、既存の取引が同法に該当することが判明した場合は、速やかに適法に対応しています。

また、原材料が国内外の化学物質規制に適合しているかについては、新規原材料採用の際に確認するという社内ルールを設けており、適合しなければ採用しません。化学物質規制については、社内関係部署で連携して調査し、違反とならないよう取り組んでいます。

取引先とは常に対等な信頼関係を構築し、取引が双方に利益をもたらすことが重要と考えています。

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