当社では、主力製品のフェノール樹脂について環境対応ニーズが将来的に高まることを想定し、2010年以前からリグニン成分の樹脂利用の基礎研究に着手、NEDO（国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構）の委託事業「グリーン・サステイナブルケミカルプロセス基盤技術開発／（4）化学品原料の転換・多様化を可能とする革新グリーン技術の開発 （2010～2012年度）」、「非可食性植物由来化学品製造プロセス技術開発（2013～2019年度）」^※ への参画も含めて、種々のリグニンを用いた樹脂合成の基幹技術と産業利用を目指した開発を進めてきました。
当社は化石資源から再生可能な資源への転換を進める一つの方策として、非可食バイオマスであるリグニンを活用したレゾール型リグニン変性樹脂の開発・量産化を進めており、今回商業販売を開始するに至りました。

合板や単板積層材の製造に用いられるフェノール樹脂接着剤において、枯渇性である化石資源由来原料の「フェノール」の一部を、持続利用可能と言われるバイオマス由来原料の「リグニン」に置き換えた「スミタック® PL-700シリーズ」を開発致しました。

「スミタック® PL-700シリーズ」のうち「スミタック® PL-701」は、日本有機資源協会の定める「バイオマスマーク認定商品｣ です。