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絶縁用難燃ポリカーボネートシートの優れた耐トラッキング性能による販売拡大について

2021年11月12日


住友ベークライト株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:藤原一彦)は、ノンハロゲン系の難燃剤を使用した絶縁用難燃ポリカーボネートシート(サンロイドエコシート®ポリカ)に関して、地球環境に配慮し、加工性に優れ、耐熱性の高い絶縁用フィルムとして他にはない優れた耐トラッキング性により、電気自動車の電源関連システム、高電圧製品への採用が進みましたのでお知らせいたします。
自動車関連業界の電動化の流れを好機ととらえ、国内外の自動車関連部品メーカーに訴求するべく活動を進めてまいります。自社調べ


サンロイドエコシート®ポリカのVHFシリーズは、当社独自の難燃設計により高い難燃性と合わせ優れた耐トラッキング性を有した難燃ポリカーボネートシートです。地球環境に配慮し、加工性に優れ、耐熱性の高い絶縁用シートとしては唯一UL規格の耐トラッキング性の最高ランクであるCTI: PLC 0(600V以上)を取得しています。さらにハロゲン系の難燃剤を使用せず、UL94のV-0に認定された製品です。自社調べ

トラッキングとは、絶縁物表面に電気的な負荷により形成される炭化物が導電路(トラック)となることをいいます。 トラッキングによる身近な問題は、電源プラグの短絡による発火・電気火災です。電源プラグの栓刃(金属部)の間にホコリがたまり、ここに湿気によって微弱電流が流れることでトラッキングが発生し、これが進むことで短絡が起こり発火・電気火災へと至ります。 耐トラッキング性とは、このトラッキングの起こりにくさを表し、試験ではサンプル表面に置いた白金電極間に電圧を印加したまま電極間に電解液を滴下し、所定の滴下数でもトラッキングが起こらない印加電圧の最大値(最大600V)で表されます。

巻物 600mm幅×100~600m

 

耐トラッキング性能の優れた材料を製品内部の絶縁対策部品として用いることにより、トラッキングの起こりにくさによる安全性の向上に加え、絶縁部の沿面距離を短縮でき設計の自由度が上がることでお客様の製品の小型化、薄型化に貢献できると考えております。この特徴をお客様に認めていただくことでサンロイドエコシート®ポリカのVHFグレードは電気自動車の電源関連システム、高電圧製品への採用が進みました。

近年急速に普及しつつある電気自動車は、さらなる大容量化・高出力化・高速充電化が必要とされます。それにともない電源関連システム、高電圧製品向けに耐トラッキング性能の高い絶縁材料のニーズは高まっており、お客様の製品の価値向上につながるようご提案し更なる販売拡大を進めてまいります。

サンロイドエコシート®ポリカは発売以来、TV、OA機器、ACアダプター、ノートPC、ゲーム機などの電子機器内部の短絡懸念個所に絶縁対策部品としてご採用いただいております。厚さ0.05mm~0.81mmでラインアップし巻物およびカット品の形態で販売しています。上記のVHFシリーズは厚さ0.41mm~0.83mmに対応しており、UL94 V-0の認定を受け、耐トラッキング性の最高ランクの取得に加え、2020年にREACH規則の高懸念物質に登録されたPFBSを含有せず、より環境に配慮した製品となっております。またより薄い厚さ(0.05mm~0.25mm)に対応し、UL94 VTM-0-0~VTM-2の認定を受けていますPHFグレードもラインアップしております。

PFBS(パーフルオロブタンスルホン酸):ポリマー製造および化学合成における触媒/添加剤/反応物として使用される物質で、ポリカーボネート樹脂の難燃剤としても幅広く用いられている。REACH規則において22次(2020年1月16日)でSVHC(高懸念物質)リストに収載。


用途例


規格



関連情報

本件に関するお問い合わせ

住友ベークライト株式会社 産業機能性材料営業本部
Tel:03-5462-8700