水資源の保全

方針・基本的な考え方

当社の事業活動における水資源

化学メーカーである当社は生産活動で必要な取水による水資源への依存と、水域への排出による地域への影響を認識しています。限られた貴重な水資源を有効利用し、水質汚染の防止と排水管理の徹底を通じて水リスクの低減に取り組んでいます。これらは地域の水環境の保全と持続可能な利用につながると考えています。

環境方針

当社グループは、環境課題(水資源の保全を含む)に取り組む方針として、環境方針を策定しており、下記のページに記載しております。

体制(ガバナンス)

当社グループにかかわる環境課題(水資源の保全を含む)に関する監督・管理の体制は、下記のページに記載しております。

リスク管理

当社グループにかかわる環境課題(水資源の保全を含む)に関するリスクおよび機会の識別、評価、ならびに管理は、下記のページに記載のリスクマネジメント体制・リスクマネジメントプロセスに沿って実施しております。

水リスク評価

当社では、国内外のグループ事業所が所在する国内18拠点、海外26拠点の各流域における水リスクの評価を年1回実施しています。
2025年度は、各拠点の水ストレス状況の確認に加え、その他のリスク要因も含めた総合的な水リスク評価を行いました。

・生産拠点が立地する国・地域の水ストレスの状況

評価ツールとしてWRI Aqueduct※を活用し、生産拠点が立地する国・地域の水ストレス状況を確認しました。
その結果、欧州および中国の一部拠点で水ストレスが高いことが確認されました。

・生産拠点が立地する国・地域の総合的な水リスク評価

各拠点の水ストレスの状況に加え、洪水リスク・水質リスク・規制リスク・風評リスクなどさまざまなリスクを確認しました。
その情報をもとに、当社独自の調査と各拠点の水使用状況を考慮して評価することで、国・地域ごとの総合的な水リスクを把握しています。
海外においては、取水量が多い拠点は少ないものの、東南アジアや中国エリアにおいて地域的な水リスクが顕在化しつつあり、引き続き注視が必要な状況です。
今後もこれらの評価を継続して実施するとともに、水資源の保全に向けた取り組みを推進してまいります。

※WRI(World Resources Institute:世界資源研究所)が提供する水リスクを可視化・評価するツール

2025年度 水リスク評価

地 域 総合的な水リスクレベル 計
極めて高 高 中-高 低-中 低
日本 拠点数     3 3 12 18
水使用量 (千m3)     3,632 35 418 4,085
中国
(台湾含む)
拠点数   2 2 1 2 7
水使用量 (千m3)   70 125 8 91 294
東南アジア 拠点数   4     3 7
水使用量 (千m3)   372     67 439
北米 拠点数         9 9
水使用量 (千m3)         375 375
欧州 拠点数       3   3
水使用量 (千m3)       91   91

指標と目標

水資源の保全

当社グループでは、生産活動における取水量を2030年までに2017年度比で25%削減するという目標を掲げ、継続的な削減活動に取り組んでいます。

特に、2017年時点でグループ全体の取水量の約60%を占めていた静岡工場では、水管理方法の見直しを実施し、無駄を徹底的に排除する取り組みを積極的に進めてきました。

その結果、当初の計画を大きく上回るペースでの削減が進んできました。

●取水量推移

取水量推移
取水量推移

※ 集計対象は、住友ベークライトおよび連結子会社です。

※★で示す数値については、サステナビリティレポートで開示される値に対して、KPMGあずさサステナビリティ株式会社による第三者保証を受けている。

●2025年度 取水種別比率  

2025年度 水使用種別比率

※★で示す数値については、サステナビリティレポートで開示される値に対して、KPMGあずさサステナビリティ株式会社による第三者保証を受けている。

主な取り組み

近年では、欧州および中国の一部拠点において、工場から排出される化学廃水を生物処理(微生物による浄化)と膜分離技術(精密ろ過膜などによる分離)を組み合わせたシステムで浄化し、処理した水を工業用水として再利用する取り組みを進めてきました。その結果、これらの拠点では上水道の取水量を50%以上削減する成果を挙げています。

今後も、持続可能な水資源の利用に向けて、生産活動と取水量削減の両立を目指す活動を推進してまいります。

水域への排出

水域への排出については下記ページに記載しております。

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