水資源の保全

方針・基本的な考え方

環境方針

当社グループは、環境課題(水資源の保全を含む)に取り組む方針として、環境方針を策定しており、下記のページに記載しております。

体制・ガバナンス

当社グループにかかわる環境課題(水資源の保全を含む)に関する監督・管理の体制は、下記のページに記載しております。

リスク管理

当社グループにかかわる環境課題(水資源の保全を含む)に関するリスクおよび機会の識別、評価、ならびに管理は、下記のページに記載のリスクマネジメント体制・リスクマネジメントプロセスに沿って実施しております。

2024年度水リスク評価

当社では、国内外グループ拠点が所在する流域における水リスクを継続的に評価しており、国内18拠点・海外27拠点の評価結果を開示しています。

水リスクの評価には、WRI Aqueductを活用するとともに、当社独自の調査を組み合わせ、各拠点の水使用状況を考慮した総合的な分析を行っています。

この分析では、各拠点の事業規模に応じた水使用率も反映し、地域ごとの水リスクをより正確に把握しています。

特に海外拠点においては、水使用率の高い事業所は全体的に少ないものの、近年では東南アジアや中国エリアにおいて地域的な水リスクの上昇も見られており、引き続き注意が必要な状況です。

今後もこれらの評価を継続して実施するとともに、水資源の保全に向けた取り組みを推進してまいります。

  • ※WRI(World Resources Institute:世界資源研究所)が提供する水リスクを可視化・評価するツール

水リスク評価

地 域 総合的な水リスクレベル
極めて高 中-高 低-中
日本 拠点数     1 4 13 18
水使用量 (千m3)     368 3,181 433 3,983
中国
(台湾含む)
拠点数   2 2 2 1 7
水使用量 (千m3)   94 123 56 33 307
東南アジア 拠点数   4   1 2 7
水使用量 (千m3)   374   47 20 441
北米 拠点数         10 10
水使用量 (千m3)         381 381
欧州 拠点数       3   3
水使用量 (千m3)       99   99

指標と目標

水資源の保全

当社グループでは、生産活動における水使用量を2030年までに2017年度比で25%削減するという目標を掲げ、継続的な削減活動に取り組んでいます。

特に、2017年時点でグループ全体の水使用量の約60%を占めていた静岡工場では、水管理方法の見直しを実施し、無駄を徹底的に排除する取り組みを積極的に進めてきました。

その結果、当初の計画を大きく上回るペースでの削減が進んできました。

水使用量推移

水使用量推移
  • ※ 集計対象は、住友ベークライトおよび連結子会社です。

2024年度 水使用種別比率

2024年度 水使用種別比率

主な取り組み

近年では、欧州および中国の事業所において、工場から排出される化学廃水を生物処理(微生物による浄化)と膜分離技術(精密ろ過膜などによる分離)を組み合わせたシステムで浄化し、処理した水を工業用水として再利用する取り組みを進めてきました。その結果、これらの事業所では上水道の使用量を50%以上を削減する成果を挙げています。

今後も、持続可能な水資源の利用に向けて、生産活動と水使用量削減の両立を目指す活動を推進してまいります。

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