生体模倣システム (MPS) 関連製品 3D心筋組織収縮測定用デバイス MyoFlex™ Plate

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試験販売品 3D心筋組織収縮測定用デバイス MyoFlex™ Plate

非臨床試験において、医薬品候補化合物の心収縮障害評価には、従来、動物の摘出心臓を用いたランゲンドルフ灌流法や、生きた動物での生体試験が用いられてきました。
これらの方法では心臓の収縮力や、心臓を動かすための電気信号の動きを調査できますが、慢性毒性の評価が難しく、動物とヒトの生理的な違いから予測精度に課題があります。
また、単一の心筋細胞を用いた試験も行われていますが、心臓全体の機能を再現するのは困難です。
これらの課題を解決するため、ヒトiPS細胞由来心筋細胞を用いたin vitro試験系の開発が進んでおり、なかでもヒト3D心筋組織 (EHT: Engineered Heart Tissue) を用いた収縮評価系は、次世代の評価手法として近年大きな注目を集めています。
MyoFlex™ Plateは、ヒトiPS心筋細胞からEHTを構築し、薬物の毒性や薬効を高精度に評価するために開発された専用デバイスです。

特長

  • プラスチック製フィルムピラー (PTFピラー): 低分子医薬品の吸着を抑制し、精度の高い評価が可能。
  • 独自設計のフィルムピラー形状: 心筋組織による収縮に対して高感度に評価が可能。
  • 細胞低吸着処理を施した専用鋳型容器: 三次元組織作製時間を短縮。ゲルを含んだ3次元構造体が容器からスムーズに離形可能。

MyoFlex™ Plate イメージ動画

用途

  • ヒト3D心筋組織を用いた薬物による心収縮障害の予測
  • ヒト3D心疾患モデルを用いた医薬品候補化合物のスクリーニング

MyoFlex™ Plateを用いた3D心筋組織形成のフロー

1. 細胞調整:フィブリノーゲン含有培地にて心筋細胞、線維芽細胞の細胞懸濁液を調整後、トロンビン溶液を混和し、専用鋳型容器へ分注します。
2. 組織形成:インキュベーションによりゲル化させ、3D心筋組織のベースを形成します。
3. 長期培養:成熟化培地を含む24ウェルプレートにPTFピラーを移し、約20日間培養します。機能的な3D心筋組織へと成熟させます。
4. 収縮力の評価: 成熟した3D心筋組織の自発的な拍動を画像解析によって評価し、PTFピラーの先端における組織収縮に伴う変位量を計測します。この変位量を基に収縮力を算出し、定量化します。

仕様・価格

品番 品名 内容物 備考 参考価格 (円)
BS-X9609 MyoFlex™ Plate 3セット/式 式内容:
 PTFピラー 3個
 専用鋳型容器 3個
 専用蓋 3個
99,750/式

注記

  • 参考価格(税別)

本製品の納期についてはこちらからお問合せください。

アプリケーション事例

3D心筋組織の長期培養および薬剤応答性の確認

3D心筋組織の長期培養

薬剤添加前

薬剤添加後

収縮距離

収縮距離

イソプロテレノール*への応答性確認

イソプロテレノール:β-アドレナリン受容体刺激剤で、心拍数と心筋収縮力を増加させる効果がある医薬品として知られています。

収縮距離 (相対比)

収縮距離(相対比)

心拍数

心拍数

関連論文情報

  • Fujiwara Y, et al., A polystyrene-film-based device for engineered cardiac tissues enables accurate analysis of drug responses on contractile properties. Lab on a Chip, 2025, 25, 3682-3693.