沖 博美

環境・社会価値の創造 サステナビリティ担当役員メッセージ

2030ビジョンに向けて、
環境・社会価値の創造への取り組みを加速

執行役員 経営戦略企画室長
サステナビリティ推進部長 SDGs推進委員会 委員長
沖 博美

当社グループは、プラスチックの総合メーカーとして、半導体、モビリティ、医療機器など幅広い分野で社会を支える製品を提供しています。私たちは、「プラスチックの可能性を広げることで、持続可能な社会を実現する」というパーパスのもと、素材の機能をさらに高め、社会課題の解決と企業価値の向上を両立させていきます。

中期経営計画2年目の成果

2030年のありたい姿を見据え、当社グループは12の経営の重要課題(マテリアリティ)を定め、それぞれにKPIを設定しています。2025年度は中期経営計画の2年目にあたりますが、各KPIは2030年度目標に向けて順調に進捗しています。特に、温室効果ガス(GHG)排出量削減率と男性の育児休業取得率は、すでに2030年度目標を達成しました。また、顧客との共創を推進するOne Sumibe活動では、顧客とともにテーマ化した件数が11件となり、目標を上回る成果が出ています。

SDGs貢献製品創出に向けた取り組み

環境・社会価値の創造を象徴するのが、「SDGs貢献製品」に関する取り組みです。当社では、サステナビリティ推進委員会のもとにSDGs推進委員会を設置し、貢献製品・貢献技術・貢献活動の審査、承認を行っています。これまでに累計182件を認定しました。当社製品は主にBtoBの取引を通じて、複数のお客さまを経て社会に届けられます。そのため、どの社会課題に、どの範囲で貢献するのかを明確にし、実測値や公開データに基づいて客観的に審査することを重視しています。
環境に関する認定の一例としては、製品ライフサイクル全体でのCO2排出を考慮するほか、資源の有効活用、省エネルギー・創エネルギー、長寿命化、3Rなどの視点から、環境配慮製品としての価値を確認するなどしています。
この取り組みは2018年に開始し、2025年度にはSDGs貢献製品売上収益比率は68.3%となりました。2030年度目標である70%の到達が目前に迫っており、開発の初期段階からSDGsへの貢献を意識する文化も社内に根付きつつあります。

温室効果ガス(GHG)排出量削減の取り組み

SDGs貢献製品の拡大だけでなく、生産活動に伴うGHG排出量を削減することも重要です。売上収益の拡大とGHG排出量の削減を同時に進めてこそ、真の環境・社会貢献だと考えています。当社は「環境ビジョン2050」に基づき、国内外の工場で再生可能エネルギー由来の電力への切り替えや太陽光発電設備の導入、省エネルギーを進めてきました。その結果、2025年度に当初の2030年度目標を前倒しで達成し、「2021年度比58%削減」を新たな目標として取り組んでいます。
取り組みを加速するため、2025年10月にはICP(インターナルカーボンプライシング)を導入し、環境コストを経営判断に組み込むしくみを整えました。さらに、排出したCO2を回収して樹脂合成に活用する研究や、eラーニングを通じた従業員教育にも取り組み、全社で脱炭素を推進していきます。

持続可能な社会の実現に向けて

サステナビリティ課題への取り組みを客観的に確認するため、外部評価も重視しています。2025年度には、国際的な非営利団体CDPから、気候変動分野で最高評価である「Aリスト」に選定されました。また、FTSEグループやMSCI社などのESG評価も活用し、自社の取り組みを継続的に見直しています。SBTや国連グローバル・コンパクトといった国際的なイニシアチブにも参画し、気候関連も含めた開示制度であるSSBJ基準への対応も進めています。
サステナビリティの推進には、顧客、従業員、投資家、地域社会など多様なステークホルダーの皆さまとの対話が欠かせません。今後も、皆さまとの意見交換や情報共有を大切にしながら、透明性と信頼性の高い経営を進め、持続可能な社会の実現に貢献していきます。

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