SDGs貢献への考え方

SDGsに向けた取り組みは社会のニーズに応えることであり、当社の基本方針(経営理念)の具現化であるとの理解のもと、当社グループはSDGsを推進しています。SDGsは、当社グループがプラスチックメーカーとして進むべき方向を示してくれる重要な指針であるといえます。
サステナビリティ推進に向けた経営の重要課題として環境・社会価値の創造を掲げ、その中でSDGs貢献に取り組んでいます。SDGsの17の目標のうち、当社グループの事業分野や強みが活かせる目標である「6+1」を重点領域目標と定めています。当社は、SDGsに貢献する製品・技術・活動をSDGs貢献製品・貢献技術・貢献活動として認定しています。判定基準として、貢献するターゲットの適切性と実測値や公開データに基づいた客観的な数値が具体的に示されていることを重視し、SDGs推進委員会で認定、サステナビリティ推進委員会で承認を行っています。年々、売上収益に占めるSDGs貢献製品の比率は高まっています。
SDGs推進体制(ガバナンス)
当社グループは、環境・社会価値の創造を経営の重要課題(マテリアリティ)に掲げ、製品・技術・活動を通じてSDGsへの貢献に取り組んでいます。この取り組みを推進するため、サステナビリティ推進委員会の下に「SDGs推進委員会」を設置し、研究の初期段階からSDGsへの貢献を検討しています。また、現行製品に関しても継続的に議論を行い、研究等の視点から新たな価値の創出を目指しています。
SDGs推進委員会の活動内容は、定期的にサステナビリティ推進委員会に報告され、その承認を受けています。さらに、重要な決定事項についてはサステナビリティ推進委員会から取締役会へ報告を行っています。
SDGs貢献製品・貢献技術・貢献活動認定の流れ・実績・目標
当社グループは2018年度より、製品・技術・活動のうち、SDGsに貢献するものをSDGs貢献製品・貢献技術・貢献活動として認定しています。
【認定対象】
下記の(1)~(8)の認定対象を一つ以上満たすものを対象とする。
重点領域のSDGs目標
- (1) 目標3:健康と福祉の促進に資するもの
- (2) 目標7:エネルギー効率の改善、新エネルギー(蓄エネルギー含む)の実現に資するもの
- (3) 目標8:働きがいと経済成長に資するもの
- (4) 目標9:環境に配慮した技術の拡大、産業と技術革新の基盤に資するもの
- (5) 目標12:廃棄物(食料を含む)、有害物質の削減や環境負荷低減に資するもの、リサイクル、省資源化の実現に資するもの
- (6) 目標13:気候変動への対策、気候災害・自然災害への適応能力の強化に資するもの
- (7) 目標14:海洋・海洋資源の保全・利用、海洋汚染の防止・削減に資するもの
重点領域以外のSDGs目標
- (8) 上記の目標3、7、8、9、12、13、14以外のSDGs17目標のうち、一つ以上の目標達成への貢献に資するもの
【2025年度実績】
売上収益 2,186 億円 売上収益比率 68.3 %
【目標】
2030年度売上収益比率70 %以上
【認定の流れ】
審査項目と判定基準
- 貢献についての具体的な説明:実測値や公開データに基づいた客観的な数値が具体的に示されていること(例えば、ターゲット12.2ではLCA手法に基づく計算・分析した結果での説明)
- 貢献するSDGs目標:適切に選択されていること
●SDGs貢献製品・貢献技術の売上収益(連結)
※ 売上収益比率は、SDGs貢献製品・貢献技術の売上収益÷売上収益(国際会計基準ベース)により算定しています。
※★で示す数値については、サステナビリティレポートで開示される値に対して、KPMGあずさサステナビリティ株式会社による第三者保証を受けている。
代表的なSDGs貢献製品
パワー半導体用バッファーコート材
パワー半導体の絶縁保護膜としてはこれまでネガ型バッファーコートが使用されており、有機溶剤現像液が使用されていました。そのためポジ型バッファーコートの課題であった下地材との密着性を改善、アウトガスの発生を解決することでパワー半導体に適用可能となりました。これにより、本製品を適用することで、現像機を有機溶剤からアルカリ水溶液へ置き換えることが可能となり、化学物質の放出削減に貢献します。
モーター磁石固定用封止材
9.4 環境配慮技術拡大
13.2 気候変動対策
液状樹脂から本製品へ代替することで、高耐熱・高強度・高生産性に寄与することが可能です。エポキシ樹脂封止技術による狭部充填性・耐ケミカル性を実現しています。IPMモーターの磁石固定材として、100㎛レベルの狭gapにも充填し、部材との高密着・信頼性向上が可能です。磁石固定樹脂を使用することで回転数を向上させ、高出力化が可能となります。同程度の出力向上を目指す場合は、モーターとして重量を軽減させることが可能で、電費の向上により、CO2削減にも貢献します。
フェノール樹脂成形材料・成形品
9.4 環境に配慮した技術
自動車のCO2排出量削減には、バッテリーの高性能化と車体の軽量化が欠かせません。自動車のブレーキやエンジンで使用される金属部品を、フェノール樹脂成形材料・成形品に置き換えることで、車体の軽量化が可能となります。
熱硬化性樹脂であるフェノール樹脂の特長を活かした独自の素材開発および加工技術により、住友ベークライトのフェノール樹脂成形材料・成形品は、特に熱負荷のかかる部品や寸法精度を要求される部品でも実績をあげています。
パワーモジュール用液状エポキシ樹脂
9.4 環境配慮技術拡大
13.2 気候変動対策
パワーモジュール(ケースタイプ)の封止を従来のシリコーンゲルから本製品にすることで、素材が持つ高耐熱性と低線膨張係数により、常温から高温時の接合部材などへの応力が低減し、パワーモジュールの長期信頼性向上に貢献します。
ウェハー研磨用キャリア材
本製品はウェハーキャリア用のガラスエポキシ基板です。軽量で安価、また加工が容易な絶縁素材であり、研磨時に微小金属粒子が発生せず、保持孔にウェハー周縁部を保護するための緩衝材を必要としません。
耐摩耗性を改善(3倍)することで、従来より廃棄量の削減が可能です。
コイルエンド用絶縁粉体塗料
12.4 化学物質の放出削減
13.2 気候変動対策
本製品は、駆動モーター平角銅線の絶縁被覆に適用されます。市場実績材よりも低温硬化が可能です。硬化剤の設計により高Tgと硬化温度低減を達成しています。硬化温度を低減することで、硬化時のCO2発生量を大幅に削減することが可能となります。
Cove Light Panel による航空機軽量化
9.4 環境配慮技術拡大
13.2 気候変動対策
Cove Light Panel(内用間接照明ユニット)を使用することで、航空機の軽量化が可能となります。航空機の燃費が向上することで、CO2の削減に貢献します。
高防湿PTP(スミライト® VSLシリーズ、FCLシリーズ)
医薬品包装材の水蒸気バリア性を高めることで錠剤品質が長期間保持されるとともに、外袋のアルミピロー包装もなくすことができるので廃棄物の削減にも貢献します。
熱線カットポリカーボネートシート
13.1 気候災害・自然災害に対する適応能力強化
13.2 気候変動対策
「ポリカエース®」熱線反射グレードは特殊な熱線反射フィラーをポリカーボネート層に練り込むことにより、従来の熱線吸収グレードよりもさらに高い熱線カット効果を実現しました。(熱線カット率79%)
高い熱線カット効果によるプレート下部への熱低減が省エネルギー・快適性に貢献します。また、パネルは光沢のあるシルバー色調で幅広い用途に使用できます。
ステアリングマイクロカテーテル
肝細胞がんのカテーテル治療(低侵襲治療)に使用します。ガイドワイヤなしで先端が自由に動くため、迅速かつ確実に患部血管に到達できることで、従来のカテーテルを使用した場合と比較して,
短時間で的確な手術が可能です。
開腹を伴う外科手術を行った場合よりも身体への負担が少ないため、患者さまの早期の社会復帰に貢献します。
EBLデバイス
EBL (endoscopic band ligation) デバイスは、内視鏡の先端に装着し、下部消化管に生じた内痔核および大腸憩室出血点の結紮に使用されるデバイスです。入院期間は、EBL法を適用することで、従来のクリップ法と比較して、社会復帰までの期間を大幅に短縮可能です。
イレウスチューブシリーズ
イレウス(腸管の狭窄・閉塞)に対して、鼻・肛門から挿入したチューブを介して腸管内の減圧・吸引を目的に使用される製品であり、特に早期イレウスに対する初期治療で改善が認められます。
未使用時に比較して、保存的治療から外科手術へ移行する割合を大幅に抑制することで患者の術後社会復帰、クオリティオブライフ向上に貢献します。
血中ゾニサミド濃度測定用試薬 リブリア® ゾニサミド
抗てんかん薬ゾニサミドの血中濃度を測定するための体外診断薬です。これまでのゾニサミド測定方法は分析時間が長く、専用装置が必要で、かつ病院内検査が難しく専門検査センターへの依頼が必要でしたが、本製品は、汎用自動機器によるラテックス免疫比濁法を用いた簡便な測定方法で、病院内の迅速測定(20分)が可能となります。当日に診断結果を出せるため、患者の再来院が不要で、また、投薬判断が迅速になるため、発作予防が強固になります。
高耐久防水システム
13.1 気候災害・自然災害に対する適応能力強化
高耐久シートを明色化し夏場の防水シートの温度を下げるこ
とで可塑剤の消失を抑制し耐久性を向上、簡易な補強を検討していくことで20年目の改修を簡易化できます。大規模改修の回数を削減することができ、廃棄物削減に効果があります。
加えて、固定するビスの本数を増やすことで、風圧力が大きく掛かる部位の防水シートの固定強度を1.4倍に向上させ、自然災害に対する適応能力向上に貢献します。
防水シート一体型ソーラーアンカー
本防水アンカーは、防水施工後の取り付けを可能とし、施工が簡易となります。シートと一体化することで、防水の信頼性も高くシート防水と同じ保証年数と長期であり、かつ固定強度もソーラーパネル発電保証強度の2倍以上と十分な信頼性を確保でき、ソーラーパネルの設置信頼度の向上、それに伴う発電に貢献します。
近隣小学校への環境教育活動(出前授業)
13.3 気候変動対応に関する教育
出前授業は、当社静岡工場の近隣の小学校を訪問し、企業が実施する環境活動などを紹介する取り組みです。この授業では、環境やSDGsを身近に感じてもらい、気候変動への対応や生物多様性の保全について、小学校の児童が主体的に考える機会を提供しています。
また、藤枝市、静岡産業大学と協力してオンデマンド教材を作成し、藤枝市内の小学校でいつでも授業が受けられるようにしています。


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