DXの全体像について
当社グループは、デジタル革新(DX)を成長のエンジンと捉え、4つのテーマに取り組むことで「2030年ありたい姿」に向けて持続的な成長を目指しています。「データドリブン経営を支えるシステム基盤の強化」では、多様なデータを統合・分析できるシステム基盤を整備し、経営の見える化や意思決定の迅速化を図ります。「先進的インフォマティクス技術による研究・開発力アップ」では、Research Transformation(RX)※を推進し、研究・開発プロセスを革新。新製品の創出と開発期間の短縮を実現します。「スマートファクトリー化による人生産性向上」では、IoT、AIを活用した生産ラインの自動化・最適化を推進することで柔軟な生産体制を構築します。そして「デジタル技術を活用した業務変革」では、デジタル技術を基盤に業務効率化、生産性向上を促し、従業員の創造性を最大限に引き出す働き方改革につなげます。
- ※Research Transformation(RX)とは、研究開発活動の 育支援体制の強化を図ります。 効率性と効果を向上させる取り組みで、デジタル技術やデータ分析を活用し、研究プロセス全体を革新するものです。

担当部門メッセージ

データドリブン経営の
基盤を築き、
未来を見据えた
戦略的事業展開を加速する
IT 推進本部長
林 史郎
データドリブン経営の実現には、柔軟かつ強固なシステム基盤の構築が不可欠です。全社的な業務プロセスの標準化と最適化を進めるとともに、グローバルを含めた全拠点の情報をタイムリーに統合・可視化する基盤を整備し、常に最新のデータに基づいた、迅速かつ高精度な意思決定を可能にします。併せて、BIツールを活用できる人材の育成にも注力し、従業員のデータリテラシーを高めることで、分析に基づく戦略立案と実行を支える体制を構築しています。実際に2024年度には基幹システムの構想策定を計画どおり完了し、2025年度は要件定義から新システム構築へと移行します。また、定型業務の自動化にとどまらず、生成AIを活用することで、生産性の向上と柔軟な働き方の実現を目指します。これらの取り組みにより、戦略的な事業展開を加速し、持続的な競争優位性を確立していきます。

高まるDX推進の機運
デジタルリテラシーを備えた人材育成に注力
コーポレートエンジニアリングセンター長
岡 英樹
当社グループは2025年度に「DX認定事業者」を取得し、DX推進の機運が高まっています。そして、経営の重要課題であるDXと4つのテーマの整備には「デジタル推進人材」の育成が鍵と考え、KPIとして2030年度に「人生産性2.0倍(2023年比)」「データサイエンティスト認定者数150人、スキル保有者数450人」を掲げています。2024年度はその第一歩として、「人生産性1.1倍と認定者数50人、スキル保有者150人」を目標としました。ロボティクスの導入により人生産性は目標を達成しましたが、AI外観検査など新技術を活用し各拠点での取り組みや課題を全社で共有することで、さらなる生産性向上を目指します。一方、データサイエンティスト育成では認定者数の目標は達成したものの、スキル保有者数は教育受講者の業務環境の変化により達成率97%にとどまりました。そこで、2025年度からは認定者によるメンター制度を導入し、教育支援体制の強化を図ります。
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