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ダイバーシティの推進

基本的な考え方・DE&I方針

2022年9月に住友ベークライトグループとしてダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DE&I)の推進に取り組むことを宣言し、DE&Iの実現に向けた「基本方針」に基づき、多様な人材が個性や能力を発揮し、一人ひとりの状況に応じた公正な機会が提供され、相互の理解と尊重のもとで生き生きと活躍できる会社の実現に向けて取り組んでおります。

女性の活躍推進を第一歩として、介護や障がい等で就業に制約がある社員や、文化的背景が異なる外国人、LGBTQの方など、多様な人材が活躍できる会社にしていきます。

DE&I推進により、多様な視点を持つ人材が、異なる意見を持ち寄り、柔軟な発想をいかすことで、イノベーションを創出します。
SBスクールと人材育成

DE&I方針

  • 1.「ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DE&I)の推進」を住友ベークライトグループの経営における課題の一つとして取り組む。
  • 2.女性の活躍推進を第一歩として、多様な人材の活躍に視点を置いた取り組みを推進していく。
  • 3.多様な人材の活躍を図るために、ワーク・ライフ・バランスや、ライフイベントとの両立支援を中心とした多様な働き方の実現を目指す。

推進体制

人事本部内にDE&I推進室を専門部署として設置しました。国内の各事業所およびグループ会社からも担当者が所属し、住友ベークライトグルーブ全体でDE&Iを推進します。

SBスクールと人材育成

女性の活躍推進

女性社員が自身のライフイベントとキャリアを両立できるよう、下記の実現を目標に取り組んでおります。

① 安定的、長期的に働き続けることができる
② 高いパフォーマンスを発揮することができる
③ 高い職位を目指すことができる

2022年3月の女性管理社員数は40名となり、女性管理社員比率は3.86%になりました。また、2020年4月に策定した行動計画では、総合職における女性の割合が少ないという課題に対して、「総合職採用における女性の割合を毎年20%以上とする」という目標を定めて、取り組んでおります。
2022年度の新卒採用では、女性採用比率は25.9%(新卒採用数27名に対して、女性7名)でした。

管理社員における女性比率の推移

SBスクールと人材育成
  • ※ 執行役員を除く管理社員を対象としています。
  • ※ 住友ベークライト単体の数字です。
  • ※ 管理社員の資格を有した出向者を含みます。
  • ※ 各年度3月末時点のデータになります。

男性の育休取得促進

当社では、2023年度の男性の育児休業取得率を50%を目標に掲げ、2022年10月の法改正により新たに創設された「出生時育児休業」の初めの5日を有給(100%)としています。

また、男性の育休取得者の声を社内に紹介するなど、男性従業員が柔軟に休暇を取得できる職場環境づくりに取り組んでおります。

育業ロゴマーク
  • ※東京都 こどもスマイルムーブメントが推進する「育業」応援企業・団体に登録しました。性別を問わず、誰でも、必要に応じて、育児休業ができる会社風土の醸成につながる教育、啓発活動を実施します。

定年者の継続雇用

当社は、「高年齢者雇用安定法」に伴い、60歳定年後も引き続き嘱託社員として勤務できる制度を導入しています。従業員が長年培ってきたさまざまな知識、技術、ノウハウを生かして、定年後もさらに活躍できる仕組みを整えています。

定年後の継続雇用状況

(単位:人)
2018年度 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度
定年退職者数 23 17 38 34 34
再雇用嘱託員数 20 16 34 28 23
再雇用率 87% 94% 89% 82% 68%
  • ※ 再雇用率は、小数第一位を四捨五入しています。
    ※ 住友ベークライト単体の数字です。
 

障がい者雇用

当社は、法令に定めるとおり障がい者を雇用していくことを、企業の社会的な使命の一つと捉えています。障がいがありながら仕事をしていくために必要な配慮を行いつつ、ほかの従業員と同様に安全・安心な職場で、その能力を継続的に発揮・育成できる環境づくりに努めています。

また、障がいのある学生をインターンシップとして受け入れるなど、個人にあった仕事や働き方を見つける機会を提供するとともに、継続的な採用活動に取り組んでいます。

最近5年間の障がい者雇用率推移

  • ※各年度の障がい者雇用率は、各月1日時点の障がい者数の合計値を、同時点の常用雇用者数の合計値で除して算定しています。

具体的な取り組み

1.女性活躍ワーキンググループの発足

2023年、女性活躍ワーキンググループを発足し、国内の全事業所で女性社員を対象に座談会を開催しました。

女性社員の声をもとに、制度の改定・啓発活動の強化など、女性の活躍に繋がる有効性の高い施策を実行しています。

また、女性社員同士がそれぞれの考え方や意見を共有し、相談できる関係の構築を促しています。

座談会

2.障がい者の活躍支援

〈手話班の活動〉

2022年4月に手話班を発足しました。
本社で活躍する聴覚障がいの社員が講師を務め、指文字や手話単語、文章の表現方法を学んでいます。
聴覚障がい者への理解促進、手話のスキルアップ、部署を超えた社員同士の交流深化を目指し、今後も活動を続けていきます。

〈ろう学校・特別支援学校インターンシップの実施〉

本社・鹿沼事業所・静岡事業所では、障がいのある高校生を対象にインターンシップを実施しています。

Excel演習を行ったり、生産現場の実習を体験するなど、当社の業務を体験するプログラムとなっています。

障がいによって就職の選択肢が狭まることがないよう、今後も機会を提供していきます。

技術討論会2021 最優秀賞受賞部門の表彰

手話班の様子

〈仕事と障がい者スポーツの両立支援〉

中野竜太さんは鹿沼工場製造部で製品を梱包する作業を担当していますが、その堅実な仕事ぶりで同僚から厚い信頼を得ています。

スポーツ万能な中野さんは高校時代、陸上競技で全国大会へ出場しリレーで2位、100メートル競走で2位など、好成績を収めました。

高校卒業後は、高い身体能力を買われて障がい者サッカーの社会人チームに入り、毎年栃木県の代表選手として招集がかかるほどの腕前になっています。

中野さんがプレーするチームは、令和4年度の第22回全国障がい者スポーツ大会で、強豪の東京都に次いで見事準優勝を果たしました。

チームでは選手をまとめる最年長のキーパーとして、職場では製造現場のムードメーカーとして、活躍されています。

住友ベークライトはこれからも中野さんを応援します。

技術討論会2021 最優秀賞受賞部門の表彰

中野竜太さん

3.新たな厚生施設の完成

尼崎事業所では、2024年2月に新しい食堂棟がオープンしました。

コンセプトは、「従業員のエンゲージメント・コミュニケーション向上による事業活動の活性化」です。部門を横断したメンバーからなるチームで意見を持ち寄り、コンセプト立案やエリア設計を行いました。社内外の方が利用できるコミュニケーションエリアの設置、健康に配慮したメニューの導入、多様な方が利用しやすいバリアフリートイレやエレベーターの設置など、DE&Iの推進を意識した施設ができました。

社員一人ひとりやお客さまが、快適に安心して過ごすことができるよう、より良い環境づくりに力を注いでいきます。

外観写真

外観

コミュニケーションエリア写真

コミュニケーションエリア

4.周知・啓発活動

多様な価値観を受容して、従業員一人ひとりが能力を発揮できる環境整えるため、DE&I推進の重要性や支援制度の周知など、各種啓発活動を行っています。

DE&Iの理解促進教育①

役員および主管者、副主管者を対象に、経営視点でのDE&I推進の重要性について学びました。

DE&Iの理解促進教育②

全従業員を対象に、DE&I推進の必要性や、多様な人材の活躍できる組織を実現する意義をeラーニングで学びました。
ダイバシティマネジメント教育 ライン部課長を主対象として、ダイバーシティ・女性活躍の必要性を理解するとともに、個別マネジメントの具体的な方法について学びました。
仕事と育児の両立支援教育 子育て世代の社員が仕事と育児の両立を図り、周囲もそれをサポートする職場とすべく、男性育休の必要性や、育休取得によって仕事に好影響となることなどを学びました。
女性リーダー教育 女性管理社員を対象に、リーダーとして求められている役割と、リーダーが身につけるべき具体的なスキルを学びました。
スマートワーク教育 女性非管理社員を対象に、これからの働き方やキャリアを多面的に考え、ワークライフバランスを実現しながら働くための考え方を学びました。
イクボス教育 部下が出産・育児中の社員を対象に、ワーク・ライフ・バランスの重要性を理解するとともに、自ら率先して働きやすい職場の環境づくりを行うスキルを学びました。

仕事と介護の両立教育

・介護経験談の共有

仕事と介護を両立するために、介護の基本的知識と仕事との両立のポイントを学びました。
また、社員より経験談を募集し、ノウハウを社員に共有することで、今後介護を迎える方が心がまえと知識を持てるようにしました。
LGBTQ教育 全従業員を対象に、LGBTQへの理解を深め、「誰もが働きやすい職場環境」を作るために必要な意識をeラーニングで学びました。
各事業所の独自の活動紹介 職場環境にあわせ、各事業所で自律的なDE&I推進活動を行っています。それらを共有し、活動の底上げを図りました。

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