製品紹介

耐熱性や耐薬品性等シリコーンゴムの特徴を維持しながら、シリコーンゴムの欠点である引裂き強度を大幅に向上しました。
既存のシリコーンゴムでは不可能であった強度が必要なご用途にお役立てください。
特長
クラックの成長/伝搬抑制×引裂き強度向上
- フィラー表面処理技術と架橋密度の制御技術によりクラックの成長/伝搬を抑制し、引裂き強度が大幅に向上しました。
広硬度範囲での高引裂き強度実現
- 幅広い硬度(A30~70)で高い引裂強度を実現しました。
透明性維持
- 独自の分散技術により、従来の高引裂きシリコーンゴムと比較して透明性に優れています。
柔軟性で広がる用途
- フィルムやチューブ、引裂き強度が求められる複雑な形状、繰返しの伸縮や屈曲が必要な用途にご活用いただけます。



引裂き強度試験動画
仕様
製品形態

- シリコーンゴムコンパウンド
- 架橋剤
- 白金触媒(付加型)
グレードとゴム硬度
2種類のコンパウンドをブレンドすることで硬度を調整いただけます。
品番 | ゴム硬度 |
---|---|
RDK-B002 | 30~40 |
RDS-B001 | 55~70 |
推奨硬化条件
- 1次硬化: 170℃ 10min
- 2次硬化: 200℃ 4hr
注意事項
- 加硫阻害の恐れがあるため、白金触媒の触媒毒となるアミン、硫黄等の混入を避けてご使用下さい。
- 架橋剤は、酸・アルカリと反応して分解し、水素ガスが発生しますので、接触させないようにして下さい。

コンパウンド物性一覧
サンプル | 硬度30 | 硬度40 | 硬度60 | 硬度70 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|---|
コンパウンド品番 | RDK-B002 | RDK-B001 | ||||
一次硬化 | ℃/min | 170℃/10min | プレス | |||
二次硬化 | ℃/min | 200℃/4h | オーブン | |||
硬さデュロメータA | - | 32 | 42 | 58 | 67 | JIS K6253準拠 |
引裂強度 | N/mm | 38.6 | 44.0 | 48.4 | 52.7 | JIS K6252準拠(クレセント) |
引張強度 | Mpa | 9.44 | 9.58 | 9.78 | 9.74 | JIS K6251準拠(ダンベル3号) |
破断伸び※ | % | > 1,060 | 800 | 630 | 490 | |
100%モジュラス | % | 0.721 | 1.49 | 2.06 | 3.74 | |
300%モジュラス | % | 1.92 | 4.30 | 4.37 | 6.87 |
注記
- 特性評価は、2mm厚シートサンプルにて測定
- ※「伸び%」=「標線間距離mm」/「初期標線間距離20mm」x100で算出
- 上記数値は代表値であり、保証値ではありません。
生体適合性表
USP規格 | 試験名 | 検体 | 抽出溶媒 | 抽出条件 | 滅菌条件 | 結果 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
USP88※2準拠 生物学的試験※1 |
急性毒性試験 | マウス | 4溶媒※4 | 121℃、1h | - | 適 | Plastic Class Ⅵ 適合 |
皮内反応試験 | ウサギ | 4溶媒※4 | 121℃、1h | - | 適 | ||
埋植試験 | ウサギ | - | - | 121℃、15min 高圧蒸気滅菌 |
適 | ||
USP87※3準拠 細胞毒性試験※1 |
細胞毒性試験 (Elution Test) |
培養細胞 (L929) |
- | - | 121℃、15min 高圧蒸気滅菌 |
適 |
注記
- ※1 (一財)日本食品分析センター千歳研究所で実施
- ※2 USP41 General Tests and Assays<88>「Biological Reactivity Tests, In Vivo」
- ※3 USP41 General Tests and Assays<87>「Biological Reactivity Tests, In Vitro」
- ※4 4溶媒(生理食塩水、5%エタノール・生理食塩液、ポリエチレングリコール400、ゴマ油(植物油))
- 上記数値は代表値であり、保証値ではありません。
用途
- 引裂き強度が必要なシリコーン製部品
- 繰返し折り曲げや伸縮が必要なシリコーン部材
- チューブ、薄膜、フィルム
- フレキシブル配線基材
![]() 柔軟配線基板 |
![]() 薄膜フィルム |
![]() チューブ材料 |
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- 2024/10/15 CEATEC 2024