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循環器関連製品 ヒト心臓由来脂肪酸結合蛋白キット
ラピチェック® H-FABP

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ヒト心臓由来脂肪酸結合蛋白キット ラピチェック® H-FABP
ヒト心臓由来脂肪酸結合蛋白キット ラピチェック® H-FABP キット箱+試薬(ピンク)
ヒト心臓由来脂肪酸結合蛋白キット ラピチェック® H-FABP キット 箱 正面
ヒト心臓由来脂肪酸結合蛋白キット ラピチェック® H-FABP 反応デバイス真上

製品紹介

H-FABPは、心筋傷害時に速やかに血中に逸脱する蛋白のひとつです。
血中のH-FABPを検出することにより、生化学的に心筋傷害の有無を確認することが可能です。

急性心筋梗塞発症早期より高い診断感度を有しており、特に胸痛発症6時間以内での診断に有用です。
検体として全血を利用しますので、測定機器は必要なく、患者様のベッドサイドで迅速に検査していただくことが可能です。

用途

体外診断用医薬品

ヒト心臓由来脂肪酸結合蛋白キット

全血中のヒト心臓由来脂肪酸結合蛋白(H-FABP)の検出

使用方法

操作法(略図)

操作法(略図)

判定方法

測定結果の判定法

測定結果の判定法
  • ※ ご注意: 本品で陽性と判断されてもAMI以外の疾患である可能性があります。
    心電図など他の臨床所見と併せて総合的に判断してください。

仕様

統一商品コード 品名 包装単位 貯法
713200193 ラピチェック® H-FABP 2テスト 2テスト/キット 1~8℃
713200209 ラピチェック® H-FABP 5テスト 5テスト/キット 1~8℃

貯蔵方法・有効期間

貯蔵方法

凍結を避け、1~8℃に保存

有効期間

製造後18カ月(有効期限はキット外箱に表示)

保険収載内容

検体検査実施料

生化学的検査(Ⅰ)

D007 血液化学検査「36」心臓由来脂肪酸結合蛋白定性:135点

検体検査判断料

D026-4 生化学的検査(Ⅰ) 判断料:144点

  • ※ 心臓由来脂肪酸結合蛋白(H-FABP)定性及び定量は、ELISA法、免疫クロマト法、 ラテックス免疫比濁法又はラテックス凝集法により、急性心筋梗塞の診断を目的に用いた 場合のみ算定する。
    ただし、心臓由来脂肪酸結合蛋白(H-FABP)定性又は定量とミオグロビン 定性又は定量を併せて実施した場合は、主たるもののみ算定する。

(2022年4月1日改定)

よくあるご質問

Q1. H-FABPとは?

A1.

H-FABPはヒト心臓由来脂肪酸結合蛋白(Human heart type fatty acid-binding protein)で、 分子量14.9kDの低分子心筋細胞質可溶性蛋白です。H-FABPは発症早期(2時間以内)の感度と陰性予測値に優れていることから、 発症早期のACS(急性冠症候群)患者の見落としが少なく、除外診断としても有用なマーカーです。

Q2. 心筋トロポニンとの違いは?

A2.

H-FABPは虚血マーカーで、心筋トロポニンは心筋壊死マーカーと考えられています。心筋傷害が起こると、 H-FABPが先に血中へ逸脱し、その後、遅れて筋原線維構成蛋白である心筋トロポニンが逸脱します。 心筋傷害の程度にもよりますが、持続した心筋傷害がなく腎機能が正常であった場合、H-FABPは24~36時間 で正常値に戻るのに対し、心筋トロポニンは2~3週間持続高値を示すとされています。 このことから、H-FABPは発症早期のマーカー、従来型心筋トロポニンは発症中~後期のマーカーとして考えられます。

Q3. H-FABPが偽陽性を示す疾患は?

A3.

H-FABPは微小な心筋傷害を捕えることから、ACS発症早期の感度に優れる一方、心不全、心筋炎、 心筋症、大動脈解離、肺血栓塞栓症、不整脈等、ACS以外の疾患でもその心筋傷害の程度により、 陽性を示すことがあります。また、H-FABPは腎排泄型の蛋白ですので、腎機能低下時の排泄遅延で血中に 滞留することにより陽性を示す場合があります。さらにH-FABPは心臓以外に骨格筋にも存在していますので、 骨格筋傷害で陽性を示す場合があります。H-FABPの心筋や骨格筋の蛋白の存在割合はCK-MBと同等ですので、 CK-MBと同様の心筋特異性があると考えられます。

Q4. 検査に用いる採血管の種類は?

A4.

粉末、シート状あるいはスプレーコートの抗凝固剤入り真空採血管をご利用ください。緊急検査で 行う血算用の採血管を使用することも可能です。
液状の抗凝固剤入りの真空採血管については、検体が薄まる可能性があるので推奨しておりません。 また、フッ化Na含有の真空採血管(NaF/EDTA など)の場合には、検査結果に影響がある場合があります ので使用しないで下さい。

[使用可能例]

EDTA-2Na、EDTA-2K、ヘパリンナトリウム、ヘパリンリチウム

[使用不可例]

EDTA-3K(溶液)
フッ化ナトリウム+ヘパリンナトリウム+EDTA-2Na(フッ化ナトリウム含有)
フッ化ナトリウム+クエン酸+クエン酸ナトリウム+EDTA-2Na(フッ化ナトリウム含有)

Q5. 採血後の安定性は?

A5.

採血後は速やかに検査を行ってください。やむをえず検体を保存するときは1~25℃にて保存し、 24時間以内に使用してください。その際は、血球成分が沈んでいる為、よく転倒混和し、血球を均一に 懸濁してから検査してください。

Q6. 全血滴下から判定までの時間(15分間)を超過したら?

A6.

偽陽性になる可能性があるので、判定までの時間15分間を必ず守ってください。
「ラピチェック H-FABP」は、イムノクロマト法を検出原理としております。全血滴下部に全血を滴下すると、 血球分離された血漿がクロマト上を展開しますが、原理上、15分間で血漿の展開を止めることができないため、15分を超過すると過剰にH-FABPを検出する可能性があるためです。
なお、15分間以内で陽性となった場合には、その時点で陽性と判定していただいて結構です。

添付文書

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