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Vaupell社、欧州で航空機内装品事業を拡販
エアバス社の新しい貨物機A350Fのメインデッキカーゴライナーを受注

2023年9月15日


住友ベークライト株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:藤原一彦)のグループ会社であるVaupell社が、エアバス社の新しい貨物機A350Fに使用されるメインデッキカーゴライナーを受注しましたのでお知らせいたします。


概要と背景

エアバス社とVaupell社は、2019年より、単通路機の客室用コーブライトの製造においてビジネスをおこなってきましたが、本ビジネスにおける実績がエアバス社に認められ、新たにメインデッキカーゴライナーの製造を受注いたしました。

今回採用されたメインデッキカーゴライナーは、貨物専用機の耐火性能を備えた内壁ユニットに使用され、住友ベークライトグループが提供する熱硬化性樹脂の成形技術および複合材のラミネート技術、Vaupell社が保有する熱可塑射出成形技術、熱硬化性樹脂の3次元成形技術及び組立技術を活かして製造するものです。同製品は住友ベークライトグループが有するグローバルネットワークを活用しVaupell社の欧州拠点よりエアバス社へ供給します。本製品の採用は、A320シリーズに納入しているコーブライトパネルで品質・デリバリーの実績が高く評価されたことから決定しました。今後はバイオマス樹脂などの住友ベークライトグループが提供する環境対応技術の活用への期待も高まっています。
エアバス社のA350Fは従来機と比較してCO2排出量が削減されており、当社製品も燃費効率の改善に貢献しています。

A350Fエアバス社提供画像  


今後の予定

2024年からA350Fの製造に併せて、同製品の納品を開始します。
当社グループでは住友ベークライトの持つ樹脂技術とVaupell社の持つ組立製造技術のシナジーにより、今後もエアバス社とのビジネス拡大を目指します。


Vaupell Holdings, Inc.概要

Vaupell logo

本社所在地:11323 Commando Rd West, Everett, Washington, 98204, USA

拠点:米国(エバレット他4カ所)、中国(東莞)、ドイツ(ハンブルグ)

 

Vaupellは材料科学および成形技術を活かして、商用航空宇宙アプリケーション用樹脂から航空機内部サブアセンブリまでのエンジニアリングソリューションを組み合わせたグローバル規模のサプライヤーです。




関連情報

本件に関するお問い合わせ

住友ベークライト株式会社 
HPP事業本部 航空機材料部