ご紹介
CEATEC 2025では、「未来を拓く機能性材料で実現するDX・GX社会」をテーマに、当社の最先端マテリアル技術を活かした「パワーモジュール」「バッテリー」「センシング」「カーボンニュートラル」に関する製品を展示しました。高効率なエネルギー変換を支える材料や、環境負荷低減に貢献するソリューションなど、持続可能な社会の実現に向けた取り組みをご紹介し、多くの皆さまにご来場いただきました。本レポートでは、特に注目を集めた展示内容について、会場でご案内を担当したメンバーが詳しくご紹介します。
未来を拓く機能性材料で実現するDX・GX社会」をテーマ
―― 当社の最先端の素材技術をご紹介
CEATEC2025が10月14日~17日に幕張メッセにて開催されました。
当社ブースには2,000名を超える方々にご来場いただき、大盛況のうちに展示会を終えることができました。
今回の展示では、「バッテリー」「センシング」「パワーモジュール」「カーボンニュートラル」に貢献する高機能な樹脂製品群をお披露目しました。効率化や環境負荷低減を目指し、これからも皆様の「未来を形づくる」お手伝いをしてまいります。
堀元 章弘
環境負荷低減 —— サーキュラーエコノミー
マーケティング部 井上 雅博
世界的なカーボンニュートラル(CN)の流れの中、ここ2、3年でサーキュラーエコノミー(CE)への取り組みが、各業界、分野、企業の中で進められています。その一端として生産プロセスで出る廃材や、最終製品の廃棄物からの素材のリサイクルに関する取り組みが加速してきています。
当社の主要製品であるフェノール樹脂やエポキシ樹脂といった「熱硬化性樹脂」は、耐熱性や耐燃性、耐薬品性など優れた特長から多くの産業分野で使用されています。しかしながらその優れた特長故、リサイクルできない、循環社会に適合しないだろうというのが世間一般での認識でした。しかしながらそれは事実ではありません。
私達住友ベークライトは、熱硬化性樹脂のリーディングカンパニーである責任において、フェノール樹脂製品やエポキシ樹脂製品の開発技術を結集し、CE、CNに直接的あるいは間接的に貢献できる製品、技術の開発を進め、一部で社会実装も行える状態に進化させてきました。 今回、私達の取り組みを皆様にご紹介させていただき、皆様と一緒に循環社会に貢献させて頂ければと考えています。
脳波検知型BMIデバイス
北添 雄眞
BMI(Brain Machine
Interface)とは、脳と機械を繋ぎ、例えば考えるだけで機械を操作することなどが実現でき、世界中で盛んに研究されています。
このBMIを実現するには、脳の活動(脳波)を精密に読み取ることが非常に重要です。
しかしながら、これまでの脳活動を読み取る装置(BMIデバイス)は乾燥肌の方はきれいに脳波が測定できない、
装着に専門性が必要なこと等の問題を抱えていました。
我々が開発している脳波検知型BMIデバイスには、脳波センサーに当社独自材料である高引き裂きシリコーンゴム(DuraQ®)を使用することで、頭皮への刺激を抑え、高い耐久性も実現。先端にはハイドロゲルコートを施しており、どんな肌質の方でも高い信号精度で脳波が測定可能です。
また、専門性は不要で誰でも装着するだけで簡単に脳波が測定できます。
まずは、てんかん患者様向けに在宅で脳波検査が受けられる在宅脳波計を実用化。その後、精神疾患検査、感情・バイタル・判断能力把握、意思疎通等にソリューションを展開していきます。
高電圧化や小型化が進む市場に最適な設計——絶縁用ノンハロ難燃ポリカーボネートフィルム
CEATEC展では、多くの方々にご来場いただき、誠にありがとうございました。
通信機器を中心としたハードウェアやソフトウェアのご担当者様をはじめ、さまざまな業界の方々と直接お話しでき、大変有意義な機会となりました。
今回の展示では、バッテリー周辺の電気絶縁ソリューションとして、難燃ポリカーボネートフィルムの可能性をご提案いたしました。
佐藤 達志
高電圧帯への絶縁性能を持つフィルムを、熱可塑性樹脂の特長を活かして、成形によって三次元形状を付与するという提案は、幅広い分野で可能性を感じていただけたようです。今後も市場の変化やお客様のニーズに合わせご提案できますよう、更なるマーケティングと技術開発を進めてまいります。
HPもご覧ください
CEATEC2025で展示した製品は、ホームページでもご紹介しております。ぜひご活用ください。


