5月21日（水）～23日（金）にパシフィコ横浜にて開催された、人とくるまのテクノロジー展 2025 YOKOHAMA に出展しました。今回は3年ぶりの本展示会への帰還と弊社事務局メンバーの刷新もあり、より気合を入れて準備をしたことで、お客様を万全の体制で迎え入れられたと思います。
展示会には3日間で約8万人が来場し、当社ブースにも予想以上に多くのお客様に足を運んでいただきました。
会場では樹脂の道を究める姿勢を示したキャッチフレーズ『樹脂道』を記したグリーンのポロシャツを着用したアテンドスタッフがお客様へのPRと意見交換に奮闘していましたので、印象に残った方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回、樹脂化e-Axleソリューションのコーナーにはモーターステーター、ロータ向けの絶縁封止のご提案やインバータケーシングの樹脂化による軽量化、アクチュエーターやセンサーの機電一体化における制御基板の一括封止によるケースレスなどを展示いたしました。
お陰様で事前想定を上回る多くのお客様にご来場いただき、ご意見や改めて面談打合せをさせてほしいと言ったご要請を多くいただきました。

お客様のお役に立てるように、事後のフォローもしっかりとさせていただきます。今回の展示会ではＳＤＶ化の展示している出展社も多く、今後当社としても単にハードウェアの機能向上のお手伝いだけではなく、材料メーカーとしてソフトウェアとハードウェアの融合のなかでどのようなご提案や役割を担っていけるかしっかりと考えていかなければいけないと改めて感じさせられました。

電子機器の小型化・高密度化に伴い、サーマルマネジメントはより重要性を増しています。高放熱・高絶縁ソリューションの１つとして、絶縁性と熱伝導性を兼ね備えた『絶縁・柔軟放熱シート』を展示しました。
一般的な放熱シートが発熱部品の上面に貼って使用されるのに対し、発熱部品の周囲も放熱シートで埋め込んであらゆる方向に伝熱パスを形成し、大幅に放熱性を向上させる新コンセプトのシートです。当社の豊富な熱硬化樹脂製品ラインナップの中、柔らかさが売りのちょっと異色な材料です。

今回、環境負荷低減化のご提案として、モータ用の易解体性エポキシ封止樹脂(EME)を展示させて頂きました。
従来材の狭部充填性・高強度などの信頼性はそのままに、高温域(250-300℃以上)での線膨張係数を急上昇させる新技術を付与したエポキシ封止樹脂です。これにより熱処理時、脱磁と共に低荷重で磁石・鉄・銅などの金属/希少部材との分離分別を可能にしました。
展示会で多くのお客様と意見交換を行う中で、主要部材のリサイクルやCFP低減化のソリューション提案として大変関心を頂きました。

また、昨今の希土類含む磁石材料の供給不安定性に対するリスク回避策の一つとしても注目やご質問を頂戴しました。お客様のニーズや改善点を直接お聞きできたと感じています。
今後も更なる研究開発を進め、お客様の困りごとや社会課題の解決に貢献できるよう、一層努めてまいります。

人とくるまのテクノロジー展 2025 YOKOHAMAで配布しました、自動車関連の製品をまとめたカタログ『AUTOMOTIVE SOLUTION 2025』を公開しました。 PDF形式ですのでPCで見たいという方にお薦め致します。