ご紹介
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住友ベークライトの自動車に関係の製品を扱うメンバーが全社横断で集まった自動車UC(ユナイテッドセル)広報チームがメルマガの発行にチャレンジ。自動車に関連する情報をお届けするその名もCAR TALK。 どうして今、メルマガなのか?どのような情報を読者に届けたいのか。各部門から“思い”を持って集まった編集メンバーが本音で語ります。
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―― 自動車UC(ユナイテッドセル)広報チームについて教えてください。
岸: |
元々は、カーエレクトロニクス展などのイベント運営を主体として活動していましたが、2020年4月1日、組織横断型の広報チームとして発足。自動車関連製品を中心とした当社の取り組みをお伝えしています。リアルな展示会で何を飾るか、どのように告知してお客様と繋がっていくか、戦略から実行まで担ってきましたが、役割自体、そこから“広く”さらに“深く”進化をとげたものと個人的に思っています。
ここでいう“広く”とは、従来通り社内各事業部からメンバーは集まっていますが、自動車関連のお客様の事業領域はさらに広がりを見せているので、それに応じて私たちも様々なアクションを考える必要があるということ。そして“深く”というのは、今回、自動車ユナイテッドセル広報チーム内にデジタルチームを組織し、メルマガのような活動を通じてお客様とコミュニケーションをはかりたいという思いを表しています。
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―― 『ユナイテッドセル』(以下UC)という言葉に込められた思いを教えてください。
岸: |
UCは当社の造語です。ユナイテッドセルとは、各事業部の活動組織をセルとしたときに、それらを結合させる、すなわちユナイトした状態を指します。化学メーカーならではの構造体形をイメージし、各事業部が一体となって活動するチームであることを意味しています。自動車UCは、自動車関連を活動主体に考えているチームですが、当社内にはその他にもUC活動をしている領域もあります。
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スマートコミュニティ市場開発本部 スマート・自動車材料市場開発部
岸 一光
情報通信材料営業本部 モビリティ材料営業部
上田 勝也
上田: |
当社は大きく分けて「半導体関連材料」「高機能プラスチック」「クオリティオブライフ」という3つの事業体で構成されています。過去には、それぞれが独自に活動しておりましたが、ここ数年は窓口をひとつにして当社の総合的な提案、プロモート、シナジーを出したかたちで提案するOne Sumibe活動に注力しています。その具体的な活動のひとつとしてUCが生まれたと理解しています。
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―― ベテランから若手まで、幅広い年齢層のメンバーで構成されているのもポイントですね。
岸: |
今時の広報活動においてデジタルの活用は必須です。テクニカルな部分については、正直言っていうと自分にとって苦手分野ですが、若手が多くいることで思いつかないようなアイディアが出てくることもあります。むしろ若手から教えてもらうことは非常に多いので、チームで打ち合わせをする際には基本的に、“しゃべらない”は無し。何でもオープンに話してもらい、広く意見を議論しようと取り組んでいます。
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―― 色々な事業体を知っているメンバーが集まって広報活動をすることで、何が生まれるのでしょうか。
佐々木: |
シナジーといった観点から言うと、各営業部隊の情報が一つに集まり、一緒になって広報チームとして活動する点に価値を感じています。
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髙石: |
他の部署と一緒に活動をすると、例えば顧客と接点を持つ部署の人からの情報は、“こんなところにもうちの製品が使えるんだ”といった新たな視点が生まれます。そこから、新たな気づきやイノベーションがうまれやすくなります。
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松元: |
このチームには、各領域のスペシャリストの皆さんが集まっているので、一般的な広報チームよりも、さらにより深く、様々な製品やお客様のことが理解できているのではないかと思います。そういう意味では、各部の情報が集まりやすく、活動を通じて、どのようなターゲットに対して、どのようなメッセージを送るべきか、分析や検討がしやすい環境にあります。だからこそスピード感を持った取り組みができるのかと思いますし、それがUCの良いところではないかと思っています。 |
高機能プラスチック製品事業本部 回路営業部
佐々木 雄基
スマートコミュニティ市場開発本部 スマート・自動車材料市場開発部
松元 颯太郎
森: |
そもそも、今回のように色々な事業部の方と一緒に広報までやろうというのは、おそらく当社では初めての試みではないかと思います。若い皆さんのデジタルツールに対するスピード感や感性に後れを取ることなく、しっかり成果が得られるように取り組んでいきたいと思います。
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岸: |
長い間リアルな展示会をやってきたので、そこで多数のお客様のコンタクト先などの情報を得ることができました。ところが、コロナ禍においては、実際にお客様に会いにいけません。それに代わる新たな手段として、遅ればせながらメルマガを発行。なかなかお会いできないお客様との接点を絶やさぬよう“こんなことに取り組んでいる”とお伝えしたり、当社に関心を持っている方々に対しても積極的に情報発信をしていこうと考えました。 |
―― どうしてメルマガから始めるのでしょうか。
岸: |
情報をどうやって活用するかの選択肢の中の一つとしてメルマガ制作の意見があがりました。普通にホームページを更新していけば良いという考え方もあるかもしれませんが、お客様はホームページが変わったことを知る由もありません。見にきていただくのを待つのではなく、やはり積極的にアピールしていこうという考えがベースにあります。
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上田: |
ホームページも並行して変えてはいます。例えば製品の紹介だけではなく、ホームページにもオートモーティブのソリューション提案のページを作り、動画なども掲載しています。私がメルマガが良いと思う点は、メールマガジンを送付するメールリストのベースが、これまで展示会のブースに来ていただいた人なので、多少なりとも私たちの事業なり製品に興味がある方々に対して、私たちが知って欲しいことを直接言えることです。広告でもヒット率が大事だと思うので、無差別的ではなく確実にヒット率が上がるような広報活動の一環として捉えています。 |
佐々木: |
メールマガジンそのものというより、重要なのはその後、問い合わせを受けることができるかどうかです。メルマガは、まさにその入口として捉えています。そういった間口を広げ、情報をこちらから提供していくのがメルマガの真の狙いであると考えています。
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森: |
他の方もそうだと思いますが、毎朝、沢山のメールマガジンが届きます。内容を拝見すると的を射ていると思いますし、突拍子な話題はなくて、こちらに興味がありそうな話が出てくるので、情報をお届けするツールとしては有効だと感じています。
他にもYouTubeを活用した動画発信といった手段もあるかと思いますが、まずはメルマガで簡潔に情報をお届けして、更にご興味を持っていただけた方に弊社のホームページや電話などでアクセスをいただきたいと考えています。
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岸: |
チームメンバーみんなが手段の一つと考えていると思います。ようやくかもしれませんが、お客様からみたら「ベークさんも変わってきたね」「新しいこともやっていく会社だね」と思っていただければ良いですし、さらに「ベークさんがやるなんて!?」と、驚いてもらったら、さらにうれしいですね。メルマガを通じ、当社のカラーをお客様に感じ取ってもらえることも新しいコミュニケーションのポイントになると考えています。 |
―― メルマガを通じて何を伝えていきたい、何を実現していきたいですか。
松元: |
会社のイメージや知名度を上げていきたいですね。その知名度をあげるためには、やはり当社の製品を広く伝えていく必要があります。もともと知ってくださっているお客様には、他にこんな製品があるのだということを伝えたいですね。
あまり顔を合わせていないお客様にも当社のイメージや雰囲気、研究に取り組む姿勢を伝えていきたいです。製品情報を中心とした“硬い部分”と“社員が考えていることや、こだわりや思い”などの柔らかい部分を併せて、まずはお客様に見てもらいやすいカタチで伝えたいです。 |
髙石: |
やはり“面白いな”って少しでも思ってもらって、それをお客様が自分の仕事の参考にしていただけたら嬉しいですね。また社内の営業担当者もメルマガの記事をネタに、お客様との会話を広げられたらと思います。ただ単にメールマガジンとして淡々と送るのではなくて、そういった意味を込めて面白さを感じてもらえるようなものにできたらと思っています。メルマガだからこそ可能なコンテンツがあると思っています。例えば、技術者同士の対談など人となりが分かる深いところを記載することで、当社の色を感じていただけると思います。 |
佐々木: |
メルマガを通じて会社の良さを伝えていきたいという思いがあります。完全に表現するのは難しいかもしれませんが、営業と研究と製造が連携して紡がれるストーリーがこの会社の魅力になっているので、それをうまく伝えていけたらいいですね。それは私たちのような部署間連携の横串のグループでなければできないことかもしれません。
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上田: |
例えば当社でe-Axle(イーアクセル)というものを1台作っているのですが、これは本来、お客様が生産するようなもので、私たちがお客様の立場になって、設計やニーズの探索から製品開発をしています。化学メーカーとしてはかなり突飛なことにチャレンジしていますが、メルマガを通じて“こんなこともやっているんだ!?”という驚きを届けることができたらと思います。
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森: |
まずは当社のことをよく知っていただきたいという思いがあります。既存のお客様に広く色々な製品が行き渡っていると思うので、社名は知っていただけていると思うのですが、展示会の会場では「何をやっている会社ですか?」と聞かれることもあります。ですから、電子材料、自動車関係などにも使われる高機能プラスチック、その他QOL製品など、色々な事業を展開していることを知っていただける機会にできればと思います。
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岸: |
先程、森が述べたように、“当社がどういう会社なのか?”知らない方もいらっしゃるので、もっともっと知ってもらいたいという思いがまず一番強いです。もっと言えば、当社のこれは知っているけど、あれは知らなかったよねってことに気づいていただきたいですね。あれもあるなら、これもあるかもしれないと声かけてみようと思っていただけたらうれしいですね。もしかしたら当社だけでお困りごとやお探しのものが解決できるかもしれない。お客様の活動のヒントになるようなメルマガを発行できればと思います。とにかく固い部分も柔らかい部分も含め、まるごと住友ベークライトのすべてをお伝えしていくつもりです。 |