セグメント別事業概況 クオリティオブライフ関連製品
医療・電子材料・環境対応製品を進化させ、
社会課題の解決に貢献
*写真の左より順番に記載
2025年度振り返り
セグメント全体では、医薬品包装用フィルムが堅調に推移したことやヘルスケア事業の構造改革、防水シート事業の合理化などにより、前年度と比べて増収増益となりました。
ヘルスケアでは、不採算品からの撤退と併せて、北米・タイで工場の閉鎖や統合を行いました。また、製品ポートフォリオ変革を進めるために、低侵襲治療用医療機器のラインナップの拡充を行いました。消化管ステントは内視鏡分野に強いオリンパスマーケティング株式会社と提携し、国内市場のシェアアップを図っています。
フィルム・シートは、ジェネリック医薬品が堅調に推移したことによる医薬品包装用フィルムの販売増加や電子部品搬送用のカバーテープの東南アジア市場での拡販を進め、前年と比べて増収増益となりました。
産業機能性材料は、欧州の車載ヘッドアップディスプレイ(HUD)用光学シートの販売が好調に推移しました。本製品はAGCグループからのポリカーボネート事業の譲受により、さらにシェアを拡大していきます。
防水関連は、リフォーム需要の取り込みと生産のロボティクス化による合理化で、利益面で成長しました。
2026年度の取り組み
ヘルスケアでは、低侵襲治療領域でのラインナップ拡充に継続して取り組みます。また、グローバルで需要が高まっているステアリングマイクロカテーテルは能力増強を進めます。医療機器とS-BioでOne
Healthcareとしてシナジー創出を目指します。
フィルム・シートは、ダイシングフィルムやカバーテープなどの半導体・電子部品用の海外拡販を推進します。
産業機能性材料は、車載HUDやアイウェア用の高付加価値製品の販売比率を高めます。また、電子調光デバイスでは事業化に向けた体制を整備し、2027年度の量産を目指します。
防水関連は、環境対応の高付加価値製品の販売拡大を行います。
業績の推移(実績・業績予想)


主なSDGs目標
2025年度のセグメント業績
地域別売上収益構成
事業の特徴・強み
- ヘルスケア
・低侵襲治療分野における医療機器の製品開発力、
・ポリマー設計、微細加工、アッセンブリ技術を活用した創薬支援や再生医療、診断薬への展開 - フィルム・シート
各ニッチ市場での高シェア、顧客ニーズへのカスタム対応力、DX活用による営業・モノづくりの効率化 - 産業機能性材料
偏光・光学制御技術を用いた光学製品、電気特性がトップレベルの難燃絶縁材などの高付加価値製品 - 防水シート関連
住宅メーカー向け高シェアに加えて、太陽光パネル設置におけるアンカー等付加価値の高い環境対応製品を展開 - One Sumibe活動による事業横断でのソリューション提案力
機会とリスク
機会
- ヘルスケア
医療の高度化・低侵襲治療領域の進化、再生医療業界の市場拡大、動物実験代替法としてのMPS(生体模倣システム)ニーズの高まり - フィルム・シート
ジェネリック医薬品向け包装材の好調継続・環境対応材のニーズ拡大・先端半導体の市場拡大、電子部品の極小化・フードロスに対する意識の高まり - 産業機能性材料
車載HUD市場が順調に拡大 - 防水関連
ロボティクス化による生産性向上とリフォーム需要の拡大。環境製品の拡大
リスク
- 中東情勢の悪化をはじめとした地政学リスクの顕在化
- ヘルスケア製品における価格の下落、医療機器薬事許認可の長期化
- フィルム・シートでのプラスチック包装製品への逆風、主力製品の競争激化
- 国内の新規建築・住宅市場の停滞
- 原材料価格ならびに物流・外注費用等の高騰
2026年度の強化領域
1. ヘルスケア
① ステアリングマイクロカテーテル
新タイプの先端可動型マイクロカテーテル。
北米・中国を中心に国内外の市場拡大。2026年度に国内の生産能力を増強し、安定供給体制を確立します。
② 消化管(大腸・胃十二指腸・胆管)ステント
オリンパスマーケティングと販売チャネルを活かし、外資寡占の国内消化管ステント市場でシェア奪取を目指します。
2. フィルム・シート
産業用フィルムの性能優位性を活かし、採用領域拡大と成長市場での拡販で利益成長
3. 産業機能性材料
① 車載HUD用光学シート
AGC独自の光学技術とのシナジーを創出し、HUD用光学シート世界No.1サプライヤーを目指します。
② 電子調光(エレクトロクロミック)デバイス
世界初の度付きレンズ対応樹脂電子調光アイウェアの開発を推進。2027年度からの量産開始を目指します。
4. 防水関連
① 環境製品充実で差別化推進、ポートフォリオ変革加速
ソーラーシステム

