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糖鎖関連製品 糖鎖精製ラベル化キットBlotGlyco®

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製品紹介

BlotGlyco® はMALDI-TOF-MS・LC-MS・HPLCなど種々の解析に対応したユニバーサルな糖鎖前処理法です。糖タンパク質・血液・細胞・組織・電気泳動バンドなどのクルードな生体由来試料から、糖鎖を精製しラベル化します。BlotGlycoビーズのヒドラジド基が糖鎖の還元末端のアルデヒド基と選択的に結合するため、ペプチド、界面活性剤、イオン性コンタミなどを容易に除去可能です。

「糖鎖精製キットBlotGlyco® 96プレート操作方法」の動画を掲載しております。

お知らせ

BlotGlyco®を用いたシアル酸結合異性体解析について

BlotGlyco®とSialoCapper™-ID Kit(株式会社島津製作所)を組み合わせることにより、シアル酸結合異性体の解析が可能です。BlotGlyco®ビーズ上に捕捉した糖鎖に対しSialoCapper™-ID Kitを用いてシアル酸結合様式特異的修飾を行います。リリースした糖鎖の質量分析を行うことでシアル酸の結合様式を判別可能です。両キットを併用することにより、クルードサンプルからの糖鎖精製とシアル酸修飾が一度に行えます。

SialoCapper™-ID Kitの詳細については、下記、島津製作所のウェブサイトをご参照ください。


MALDI-TOF MS測定用プロトコルについて

BlotGlyco® シリーズのうち、MALDI-TOF MS用ラベル化合物(aoWR)を含む品目(BS-45403~45406)の販売を終了しました。
引き続きBlotGlyco® を用いてMALDI-TOF MS分析を行われる場合、下記のキットと市販のラベル化試薬を組み合わせて使用されることをお勧めいたします。

キット:BlotGlyco® 10B, BlotGlyco® 50B, BlotGlyco® 100B, BlotGlyco® 96B
ラベル化試薬:O-benzylhydroxylamine hydrochloride

特長

精製とラベル化が約5時間で完了

1つのスピンチューブ内で、精製とラベル化が5時間で完了します。

特別な装置は不要

ヒートブロックと卓上遠心機以外に特別な装置は不要です。

種々のラベル化合物を使用可能

2ABやPAなどの従来の蛍光ラベル化合物を使用可能です。

96ウェルプレートフォーマットに対応

96ウェルフィルタープレートとバキュームマニフォールドで多検体処理が可能です。

糖鎖精製ラベル化キットBlotGlyco® 96ウェルプレートの操作方法

用途

創薬研究・バイオ研究

糖鎖解析

糖鎖精製

  • ・バイオ医薬品の糖鎖修飾解析:研究開発、品質管理、工程管理
  • ・細胞が持つ糖鎖の解析:幹細胞の分化による糖鎖変化の研究
  • ・バイオマーカーの探索:血清など生体試料の大規模糖鎖解析
  • ・プロテオミクスとの融合:電気泳動のバンドの中に存在する糖鎖の解析

仕様・価格

品番 品名 内容物

参考価格(円)

ポリマービーズ 反応用チューブ クリーンアップカラム
BS-45407 BlotGlyco®100B 100回分 100本 100本 442,000
BS-45408 BlotGlyco®100C 100回分 - - 414,000
BS-45409 BlotGlyco®100D 100回分 - 100本 433,000
BS-45410 BlotGlyco®200C 200回分 - - 828,000
BS-45411 BlotGlyco®100E 100回分 100本 - 424,000
BS-45412 BlotGlyco®200E 200回分 200本 - 828,000
BS-45413
【欠品中】
BlotGlyco®
96プレートB
96回分 フィルター
プレート1枚
クリーンアップ
プレート1枚
442,000
BS-45414 BlotGlyco®10B 10回分 10本 10本   52,000
BS-45415 BlotGlyco®50B 50回分 50本 50本 234,000

注記

  • 保管温度:冷蔵(4℃)
  • 参考価格(本体価格・税抜)

実験例

バイオ医薬品の糖鎖修飾解析

抗体のN型糖鎖:IgG10μg使用

バイオマーカーの探索

ヒト血清のN型糖鎖:血清5μL使用

Q&A

Q1. どの様なサンプルから糖鎖分析ができますか?

A1.

精製された糖タンパク質の他、血清、血漿、細胞、組織、電気泳動後のゲルなどから糖鎖分析を行った例がございます。

Q2. サンプル中の特定のタンパク質から糖鎖を捕捉精製できますか?

A2.

免疫沈降やSDS-PAGEなどで、目的のタンパク質を分離いただく必要がございます。CBB染色可能なバンドについては、電気泳動後のゲルから直接糖鎖を捕捉精製する事が可能です。

Q3. どの位のサンプルであれば、糖鎖を分析できますか?

A3.

Bovine IgGを用いた実験では、1µ程度あればN型糖鎖の分析が可能です。細胞ですと、最低でも1×10<6>個程度の細胞数をご準備下さい。

Q4. 1回分のビーズで、どれだけの糖鎖を捕捉できますか?

A4.

マルトヘプタオースを用いた実験では、2pmol~100nmolの範囲で、糖鎖を定量的に捕捉できる事を確認しております。

Q5. 糖鎖の回収率はどの程度ですか?

A5.

おおよそ60~70%程度です。糖鎖の分子量、分岐の度合い、末端フコースの有無は回収率に影響しないことを確認しています。但し還元末端の糖の種類は回収率に影響します。詳しくはお問い合わせ下さい。

Q6. 特定の糖鎖だけを捕捉精製できますか?

A6.

本製品は、還元末端を有する全ての糖鎖を捕捉精製します。特定の糖鎖だけを得たい場合には、本製品プロトコルとは別に分離精製を行う必要がございます。

標識用の試薬はキットに含まれていますか?

A7.

糖鎖切り出し用の酵素は含まれておりません。PNGaseFなどの酵素をお客様にてご準備下さい。製品プロトコルに推奨品が記載されております。

Q8. 標識用の試薬はキットに含まれていますか?

A8.

PAや2ABなどの蛍光標識試薬はキットに含まれておりません。お客様にてご準備下さい。製品プロトコルに推奨品が記載されております。

Q9. 標識せずに糖鎖を回収する事は可能ですか?

A9.

可能です。本製品をご使用いただいたお客様には参考プロトコルをご提供可能ですので、詳しくはお問い合わせ下さい。

Q10. 本製品で、糖タンパク質や糖ペプチドを捕捉精製できますか?糖鎖結合位置の同定は可能ですか?

A10.

本キットの通常の使用方法では、糖タンパク質や糖ペプチドを精製する事はできませんので、糖鎖結合位置の同定は困難です。関連技術の開発を行っておりますので、ご興味がございましたらお問い合わせ下さい。

Q11. O型糖鎖や糖脂質糖鎖、プロテオグリカン等の糖鎖分析にも利用可能ですか?

A11.

様々なアプリケーションをご用意しております。詳しくはお問い合わせ下さい。

Q12. BlotGlyco®の有効期限は?

A12.

製造日から1年間有効です。*