住友ベークライトでは、事業の海外展開を積極的に行っており、海外拠点に赴任して活躍している社員が多く存在しています。海外比率が高まっていることもあり、海外で活躍するチャンスは多く存在しています。そんな海外拠点で働く社員に、仕事内容や職場環境について語ってもらいました。
主に当地における医療機器・ライフサイエンス系の情報収集と最先端技術の導入や提携を主導しています。世界中から集まってくる最先端技術や製品に関する情報から、当社のポートフォリオに沿った案件を見つけ出し交渉します。やはり日本とは異なった視点から生まれた技術や製品なので、斬新かつ独特です。これらをどのように当社に取り込み発展させていくか、顧客と共に考え、成長を実感できることが、難しくもやりがいのある部分と感じます。
現在のオフィスはサンノゼ空港からほど近い立地です。ここはシリコンバレーの中心、車で少し走れば著名なハイテク企業のオフィスが林立しています。一方で、当地は世界に衝撃を与える発明や製品、スタートアップ企業が生まれる場でもあります。そのため、これらを求めて世界中からありとあらゆる業種の人が集まってきています。一見すると閑静な雰囲気ですが、張り巡らされたネットワークを武器に誰もがチャンスを逃すまいとしのぎを削っている場でもあります。
よく言われることですが、海外で働いてみると言語や文化だけでなく、商習慣やスピード感など、これまでの常識は、時に非常識になります。そのため、相互理解のためのコミュニケーションには気を遣うようにしています。興味深いことに、自分がこのようなマイノリティの立場になると、この国の社会の多様性や寛容性に気付かされます。仕事や生活を通じて学んだことを日本のチームとも共有し、世界で勝負できるよう取り組んでいます。
シンガポールの地で半導体用の封止材・接着材の開発を通して電子材料の拡販活動を推し進め、お客様に満足頂ける商品とサービスを提供し続けることが、現在の担当業務のなかでの主な役割です。樹脂や金属粉、非金属粉の配合技術・製造技術等を駆使し、高機能な製品を作り上げるため、日々奮闘しています。文化背景の異なる仲間と技術的な議論をすると新たな発見が多く、チームで問題解決にあたることにやりがいを感じます。特に目標達成したときのやりがいや達成感を職場の仲間と共有する喜びは何ものにも変えがたいです。
シンガポールの研究部メンバーとして約30名の仲間と働いています。新しい発想や挑戦が受け入れられる職場環境であり、また、最先端技術を評価・検討するための設備もそろっています。何よりメンバーが明るくコミュニケーションがとりやすい職場であるため、情報の共有や意見を伝えやすいです。きっちりこちらの意思を伝えることが海外ではとても大切で、その中で信頼を育みお互いがカバーし合える雰囲気を作り上げるよう心掛けています。
「常識」という言葉は一切通用せず、海外の国では様々な民族、宗教の人々が寄せ集まって暮しています。そのため、考え方があまりにも違う場面に遭遇して戸惑うこともありました。しかし、今では考え方が異なることが当たり前で、違いを受け入れてどのように伝えれば良いか考え、また自分だったらどのようにするかを実際に見せるなど、とかく以前より発想が柔軟になりました。生活面では家族で外出することが多いのですが、子どもも私も大好きなシンガポール動物園では目の前で動物が何の躊躇もなく歩き回り、自然の状態を如何に動物に与えるのかを考えた動物園の設計に驚かされるなど、現地での刺激と発想の豊かさに触れる機会がとても新鮮で、貴重な体験です。
半導体に使われる電子材料の営業・販売活動です。チップを保護するために必要な封止材、チップとリードフレームや基板との接着に必要なダイアタッチペースト材、基板材料など、各半導体製造工程で不可欠な製品群をトータルでお客様に提供しています。中国の半導体業界は競争の激しさが増し、とにかく動きが速く、変化に富んでいます。そのような混沌した状況の中で、中国のみならず、各国の仲間と情報を共有し、連携することで案件を勝ち取ることにやりがいを感じます。
蘇州工場では、生産、販売、研究が一つの建屋に集まって仕事をしています(日本人は10名弱、中国人は180名弱)蘇州の中でも開発が進んでおり、オフィスビルや飲食店が立ち並ぶ賑やかなエリアに立地しています。
職場では当然のことながら中国語が飛び交います。お互い激しく意見をぶつけ合う場面も多く、赴任当時は圧倒されることも多かったですが、エネルギー溢れる元気な職場だと思います。
海外では異なったバックグラウンドや価値観を持った人たちと関わる機会が増えます。
言語の違いも重なり、コミュニケーションで苦労することが多いですが、喧々諤々と議論し、何とか仕事が形になって、上手くいった時に喜びを感じます。海外でも、生活環境は様々とは思いますが、ある程度は慣れていくと思います。新しいもの好き、もっとチャレンジしたいと思う方に、海外で働くことをおススメしたいと思います。
管理部門のマネージャーとして経理、購買、総務、人事の4部署を担当しています。経理では出納管理や財務報告、購買では原材料の発注や在庫管理、総務人事では工場運営の庶務全般の管理が主な仕事です。仕事の成果が売上や利益といった数字には直接表れにくい部門ですが、他部署と協力しながら諸問題を解決できたときや、財務分析などで会社の経営管理に役立てたときには達成感を感じます。
私の担当部門では食堂も含め16人のマカオ人スタッフに働いてもらっています。工場内ではマカオ人、中国人、日本人が働いており、事務所内は日々広東語、北京語、英語、日本語が飛び交っていて国際色豊かです。マカオには珍しい工業団地に立地していますが、近隣には世界有数のカジノリゾートエリアがあります。日が暮れると事務所の窓からは大規模なイルミネーションを眺めることができ、非日常がすぐそばに感じられる職場です。
日本とは違いここでは部門責任者の立場ですので、自分の裁量が多い分、失敗は自分の責任です。何事にも適切で早い判断が求められますが、これが難しくもあり楽しい部分でもあります。違う文化の中での生活で日本にいる時の常識が通用しないことも多く、言語含め今でも苦労することもあります。しかし今ではこれまでの固定観念とは違う考え方もあるんだな、と視野が広がったと思っています。
私の仕事は工場管理全般であり、工場に関係するものはすべてが仕事といっても過言ではありません。具体的には、主にフェノール樹脂製品の生産/品質管理、労務管理、工場全体の安全/環境管理、原料/資材購買管理、受注/出荷管理です。工場管理というのは簡単な言葉ではありますが、工場全体を把握した上で、よりよい工場を持続して運営するために、人、物、お金を動かす指揮者のようなものです。製品は機械ではなく人が作り上げるものであり、うまくいかず苦しいときもありますが、チームとして困難を乗り越えた先に大きな充実感を得られます。
南通工場は上海から車で2~3時間の場所にある南通開発区に設立された工場です。2017年時点で約270名、設立から10年の若い工場です。このため、従業員の平均年齢も30代中盤であり、若い社員に囲まれて仕事しております。中国の方は積極的なFace to Faceのコミュニケーションを好むため、常に中国の方々の中国語を使った活発なやりとりが行われておりオフィスの中は大変活気にあふれています。工場周辺は中国の国営企業だけではなく、日系企業も含めた多くの著名な外国企業に囲まれており、工場建設工事も各所で行われています。
海外勤務は約3年となります。南通にはまだ日本人学校もないため、こちらの駐在者はほとんどが単身赴任です。妻と二人の息子と離れて生活することはやはり寂しいです。その一方で、同じ境遇の日本人の方々と一緒に食事をしたり、趣味のマラソンを通じて仲間と一緒に上海国際マラソンに参加したりと、日本で働いていたらできないことができます。また、当初は中国語による言葉の壁に苦労しましたが、中国語を勉強しながら、社内外問わず積極的にコミュニケーションを取ることによりお互いの信頼関係を作り上げ、ビジネスも私生活も発展させることができる楽しさがあります。
住友ベークライトは、アジア、ヨーロッパ、北米においてさまざまな製品の開発や販売を行うため、多くの拠点や関連会社を展開しています。海外売上比率は年々高まっており、今後も積極的に海外展開を進めていきます。