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脳海綿状血管奇形(CCM)は、脳や脊髄に生じる血管病変で、有病率は約200人に1人と比較的高い脳血管疾患です。家族性の原因遺伝子としてCCM1、CCM2、CCM3が同定されていますが、承認された薬物治療はなく、新薬開発にはヒトの病態を忠実に再現できるハイスループットスクリーニングに適合した実験系が求められています。
今回はAngiogenesisに発表された論文「High-throughput differentiation of human blood vessel organoids reveals overlapping and distinct functions of the cerebral cavernous malformation proteins」をご紹介します。本研究では、ヒトiPS細胞から血管オルガノイドを96ウェルフォーマットで大量作製するプロトコルが確立され、3つのCCMタンパク質の機能が解明されました。さらに原因遺伝子のノックアウト細胞の増殖状態の違いが明らかになり、これらにより患者さんの臨床経過の違いを説明できるかもしれません。
この優れた血管オルガノイドにおいて、PrimeSurface™ 96 Slit-well Plateは、ヒトiPS細胞の凝集体形成時の凝集体サイズの正確な制御と効率的な培地交換や、形成された血管オルガノイドを含むマトリックスの溶解(手動でのゲル抽出が不要)といった各場面で活用されました。このように各プロセスの効率化に貢献する本製品の特長により、将来のハイスループット創薬スクリーニングへの応用が大きく期待されます。 |