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電磁界は目には見えませんが、送電線や家電製品などから発生しており、常に私たちの身の回りに存在しています。世界保健機関(WHO)は、2007年に1 Hz-100 kHzの電磁界の健康リスクの可能性を評価し、環境保健クライテリアとしてとりまとめられています。また令和5年に環境省環境保健部環境安全課が「身のまわりの電磁界について」という小冊子を改訂し、電磁界に関する基礎知識や健康影響について紹介しています。今回はBio Electro Magneticsに発表された論文Stimulus effects of extremely low-frequency electric field exposure on calcium oscillations in a human cortical spheroidを元に作成したアプリノートをご紹介します。
電磁界が生体に及ぼす影響を細胞レベルで正確に評価するためには、ヒトの臓器と近い生体試料を用いることが重要です。しかし、これまでの研究では、ヒトの脳や中枢神経系に由来する培養神経ネットワークを用いた電磁界ばく露実験はほとんどありませんでした。著者たちはPrimeSurface®プレート96Uを用いてiPSC由来神経細胞を培養し、ヒト大脳皮質スフェロイド(hCS)を作製しました。
電磁界ばく露実験に適用し、電磁界に関する国際的なばく露ガイドラインの根拠である神経刺激作用の評価を行いました。その結果、PrimeSurface®を用いて作製したhCSは、生体内に近い3次元状の神経ネットワーク構造を再現し、電磁界に対する神経刺激応答を生体内に近い環境で評価できると考えられました。
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