10月のP-プラス青果物 JA丹波ささやま【丹波篠山黒枝豆】 | 住友ベークライト株式会社

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JA丹波ささやま【丹波篠山黒枝豆】

ご紹介

今月ご紹介するのは、JA丹波ささやまの「丹波篠山黒枝豆」です。

JA丹波ささやまは兵庫県丹波篠山市内に6カ所の拠点を有し、伝統と文化に育まれた豊かな特産物と、それを支える人の暮らしに密着し、夢や想いを実現するためのサポートに力を入れて取り組んでいる農業協同組合です。特産品である丹波篠山黒豆、丹波篠山山の芋、丹波篠山栗などをブランド化し、地域の方の生活を支え、元気なふるさとづくりに貢献する重要な役割を担っています。

今回ご紹介する「丹波篠山黒枝豆」は、10月のごく短い期間だけ味わえる丹波篠山の秋の味覚として珍重されている青果です。毎年解禁日を設けて品質をしっかり保つ努力をするほど愛される地域の特産品「丹波篠山黒枝豆」の鮮度を保ち、ブランド力を上げるためにP-プラスを採用していただいています。



独特の気候が育んだJA丹波ささやまの特産品

JA丹波ささやまは、丹波篠山市に位置する農業協同組合です。丹波篠山は兵庫県の中東部の京都府に隣接する西丹波の美しい山々に囲まれた山間の地域。盆地特有の気候、特に丹波篠山地方は、昼夜の温度格差により発生する「丹波霧」によって丹波篠山を代表する特産物が栽培されてきました。

丹波篠山のもっとも名を知られる地域の特産品といえば、丹波篠山黒豆でしょう。数々の黒豆の中でも非常に大きな粒を誇り、お正月のおせちとして欠かせない存在であることはもちろん、一年を通してふっくらつややかに炊ける煮豆の素材として多くの家庭で重宝されてきました。また、特産物として知られる山の芋も、この丹波篠山特有の地域条件から生まれたブランド農産物。全国の丸芋の中で最も多くのアミノ酸を含んでいることで知られています。丹波篠山の秋を代表する丹波篠山栗は粒が大きく、まろやかな甘味があり濃厚な味をご堪能できる一品です。そして今回ご紹介する丹波篠山黒枝豆も、10月のごく短い期間だけ味わえる丹波篠山の秋の味覚として珍重されています。

「JA丹波ささやまは2002年、JA丹波とJA篠山の合併により誕生。市内に6カ所の拠点を有し、地域の豊かな暮らしと元気なふるさとづくりに貢献することを目的として伝統と文化に育まれた豊かな特産物を育む農家の方々に手厚いサポートをしながら、こういった地域が誇るブランド特産品の品質維持に努めてきました」

というのはJA丹波ささやまで農産物の生育サポートを担当する森田さん。ちょうど今年、市政20周年を迎えた篠山市が『丹波篠山市』に市名を変更。行政とともに、すでに浸透していた丹波篠山ブランドの農産物の認知をさらにあげていこうと積極的にPRを進めているところなのだと説明します。


あまり市場に出回っていない丹波篠山黒枝豆の魅力

この丹波篠山の秋の味覚として知られる丹波篠山黒枝豆は、丹波篠山黒豆が成熟して黒豆になる前の青く若い枝豆です。その昔は、田んぼの畦を有効活用して、稲作の片手間で作っていたのだとか。

「農家の方々のおやつとして愛されてきましたが、1988年に三田市で開催された『ホロンピア88』という博覧会への出展をきっかけに人気に火がつき、以降、多くのマスコミやグルメ漫画に登場。一躍、全国に知られる存在となりました」と森田さんは説明します。

この丹波篠山黒枝豆は、一般的に出回っている枝豆とは一味違い、特有の甘みと深いコクが特徴。同じくJA丹波ささやまで特産販売を担当する永野さんは「知らない方には、劣化してきたのかなと勘違いされそうですが、黒豆として成熟する、一歩手前の状態の豆の表面が黒くなってきた頃が、粒の中にぎっしり旨味が詰まっていておいしい状態です」と説明。森田さんも「即売会で味見してもらうと、“ここの豆が一番おいしい”といっていただける。それだけ印象に残る旨味が特徴です」と言います。

一年に一回の収穫で、しかも出荷可能な時期も短く限られているため、まさに幻の枝豆と呼ぶにふさわしい存在。販売解禁日を設けてしっかり品質の管理を行い、そのブランド価値の維持に努めているというのです。今年は10月5日をもって解禁となりますが、まさにこの「丹波篠山黒枝豆」の解禁を待って、地元・篠山市では毎年、「丹波篠山味まつり」を開催しており、開催期間中、土・日・祝日には各種フェア、イベントが目白押し、多くの観光客が秋の味覚を求めて訪れます。

今年は天候に恵まれない時期もあり、生育具合の心配もありましたが、一枝あたりのさやの付き具合はやや少ないものの、その分一粒一粒に旨味が凝縮されたようでとても良い食味に仕上がっているのだとか。


P-プラスの鮮度保持力が販路拡大に貢献

丹波篠山黒枝豆の包装材としてP-プラスが採用されたのは、今から15年前。2004年にまでさかのぼります。「JA丹波とJA篠山が合併し、JA丹波ささやまが誕生した頃にP-プラスを検討し、採用したと聞いています」と森田さん。それまでは枝付きの枝豆を束にしてそのまま出荷していたため、返品や品質に対するクレームがあったといいます。

「丹波篠山黒枝豆に限らず枝豆は収穫したとたんに劣化がはじまる非常に鮮度保持の難しい青果です。集荷して発送され、店頭に並ぶ期間も考えると、消費者の手の届くころには、すでに賞味期限が甚だ短くなってしまっています。色が変わったり、枝豆がさやごとポロポロ落ちて重量不足になってしまったり、最悪のケースとして腐ってしまっていたりと、数多くのロスが発生していました」と森田さん。何とかして鮮度保持期間を少しでも長くできないものかと考えていたときに、代理店を通じて住友ベークライトのP-プラスの存在を知ったのだといいます。

「とにかくすぐに試験を開始しました。住友ベークライトの研究所と兵庫県立農林水産技術総合センターのクロスチェックを実施。両方の試験結果を見ても明らかに効果が期待できると確信。すぐに採用することを決めていました」と森田さんは説明。それまで、もぎさや用の鮮度保持包装の採用事例はありましたが、枝付きの荷姿で出荷される黒枝豆への鮮度保持効果を、黄化や黒変といった外観、糖含量、グルタミン酸含量といった栄養素、また実際に食べた際の食味など、他項目の試験を実施し確認して採用となりました。P-プラスで包装するようになってから、スーパーなどの店頭や東京などの遠隔地への販路拡大が可能に。今では地元で直販される以外に、京阪神のデパートでも話題になり、最近はふるさと納税の返礼品にも選ばれて人気商品にランキングされているのだといいます。

永野さんも「P-プラスを活用してからロスが激減し、一定の出荷重量を確保。品質の良い商品を安定的に出荷できることが高い評価を維持できる理由のひとつでもあるので、今後も引き続き、P-プラスを使ってお客様に喜んでいただきたいと考えています」と説明。また、品質が保持できるからこそ、販路を広げていくことが可能なのだと述べます。

「販路を広げるためには、今や品質保持は最低限の必須条件といえます。これまでご購入いただいている方々に引き続きご愛顧いただくのはもちろん、今回の市名変更を良いきっかけとし、どんどんPRをしながら拡販を進めていきたいと思います」

特定の期間、特定の地域で愛されていた丹波篠山黒枝豆の魅力をさらに多くの方々に知っていただきたいというJA丹波ささやまの志。P-プラスの鮮度保持力が伝統と文化に育まれた丹波ささやまブランドの魅力をより多くの方に知らせる一助となれたら幸いです。

お客様の情報

  1. JA丹波ささやま
  1. 〒669-2212 兵庫県丹波篠山市大沢438-1
    TEL: 079-594-1121(代表)
    https://www.ja-tanbasasayama.or.jp/
  1. JA丹波ささやまでは“丹波の黒豆”として有名な「丹波篠山黒大豆」をはじめ、丹波篠山栗、丹波篠山こしひかり、丹波篠山牛、丹波篠山松茸、丹波篠山山の芋など、全国に知られた食材と自慢の料理の宝庫です。とりわけ丹波篠山の秋の味覚として知られる丹波篠山黒枝豆は、丹波篠山黒大豆が成熟して黒豆になる前の青く若い枝豆です。特有の深い甘味とコクがあります。ご賞味いただける期間がごく短く限られており、丹波篠山の秋の味覚として珍重されています。