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ヤマダイファーム【ホーレン草】

ご紹介

今月ご紹介するのは、㈲ヤマダイファーム様の『ホーレン草』です。

大河ドラマ「真田丸」でも話題の群馬県沼田市にほどちかい昭和村で、年間を通じてホウレン草を生産しています。

P-プラスの採用は実に20年前。P-プラスが発売されて間もない頃からご採用いたき、使い続けていただいています。



ホウレン草産地としての絶対の信頼

葉物野菜といえば、まず思い浮かぶのがホウレン草です。スーパーなどの小売店頭では、いちばん目立つところに一年中陳列されていて、必需品ともいえる存在になっている重要な野菜のひとつ。

周年を通じて消費ニーズがあるホウレン草ですから、その生産地も消費地周辺に広く展開されています。最も大きな消費地である関東地区では、千葉、茨城、埼玉、栃木、群馬の各県が、首都圏3500万人の需要に応えているのです。

なかでも主産地といわれるのが、京浜地区でいまや年間4割以上ものシェアをもつ群馬県です。近年、農家の老齢化や人手不足などによって都市近郊産地の生産と出荷が減る傾向にあっても、群馬県だけは生産量を維持して、首都圏の胃袋をひとり担っているかのようです。

その大きな理由のひとつが、群馬県のホウレン草産地は、平坦地から標高400~500mまでリレーして周年生産し供給を切らさないからで、ホウレン草産地としての絶対の信頼を得ています。

周年供給するにあたって、とりわけ重要なのは春から夏を経て秋に至る時期。ホウレン草は性質上“寒さ好き”の野菜であるため、暑さは苦手なのです。

その点、群馬県には暑い時期の栽培に適する高原地帯が広がっており、適期の冬場はもちろんのこと、夏でも冷涼な高原産地を有する、わが国有数なホウレン草適地だといえます。

全国のバイヤーから“指名買い”される理由

そんな群馬県にあって、そのホウレン草の品質が“ピカイチだ”と大きな評価を得ているのが、「赤城高原」に立地する農業生産法人(有)ヤマダイファームです。

同社が供給するホウレン草は、『ホーレン草』の商品名を掲げ、すでに20年以上前から周年供給を続けていますが、卸売市場だけでなく生協やスーパー業界まで“知る人ぞ知る”といわれる生産農家です。年間を通じて約50万パックもの『ホーレン草』を全国に出荷していますが、とりわけ夏場を中心として遠くは九州地区まで出荷されたこともあり、スーパー店頭では消費者から、また業務用需要者からも“指名買い”されるほどだといいます。

ヤマダイファームの『ホーレン草』は、どうしてそんなに評価されているのでしょうか。

とくに、「夏場のホウレン草はおいしくないし、すぐ萎れてしまう…」などと一般的に言われていますが、同社のホウレン草は違います。そのコクと旨み、そして鮮度のよさには「これが夏場のホウレン草?」と驚きの声が…。畑の採れたて『ホーレン草』は、新鮮そのもので渋みもなく、生でも食べられるほどです。

理由はいくつかありますが、まずヤマダイファームが立地する赤城高原は、標高400mという準高冷地で、夏でも1日の寒暖差が大きく、コクのあるホウレン草が育つ環境であること。さらに雨除けハウスで大切に栽培されるとともに、土壌中の微生物をコントロールして連作障害を出さず、さらに健康的な強い土壌であるVS(ビタ・ソイル)に、独自のぼかし技術を組み込んだ、自然環境を100%利用した栽培方式を実践し、濃厚な食味を育てています。


鮮度についての評判が全国を駆け巡った

そんなヤマダイファームが、全国のホウレン草産地に先駆けてP-プラス包装を採用したのは、今から20年以上前のこと。生産当初は一般的な防曇フィルムを使用。「真夏の暑い時期、出荷後の店頭における鮮度劣化に悩まされていました」と薗田社長はいいます。「どうすれば鮮度を保持してお客様までお届けできるのか、いろいろ調べたところ、当時はまだ開発段階であったP-プラスに行き当たりました」

20年前と言えば、まだP-プラスも工業化の黎明期。住友ベークライトの研究者もよく現場を訪れて、生産者と意見交換をしながら、開発を進めていきました。

「試行錯誤を繰り返しながら、ホウレン草に適したP-プラス包装がかたちになったときには、達成感を覚えましたね。もちろん、採用してから、スーパーの野菜売り場のバイヤーからの評判がものすごくよくなりました。従来であれば、すぐに見切り品になるところを、鮮度のいいホウレン草として長く棚に並べられたと感謝されました。その噂は広く伝わり、その結果、夏場に九州まで出荷したこともあります」

ヤマダイファームの『ホーレン草』が、一定の評価を獲得した今でも、前向きな創意工夫の姿勢が衰えることはありません。

「おいしい『ホーレン草』をつくるための土づくりには、常にこだわりを持っています。現状に満足することなく、日々試行錯誤を積み重ねています。

また同様にポイントとなるのが“タネ”。一口にホウレン草といっても多くの品種があります。最近の気候変動もふまえ、その土地にあった新品種を生み出すため、種苗会社といっしょに取り組んでいます」

常にチャレンジを続ける同社の姿勢が、最終的には、消費者にとって安全で美味しい農産物を届けることに繋がります。P-プラスも長きに渡って、新鮮なホウレン草の安定供給の一助となっているとしたら嬉しい限りです。

お客様の情報

㈲ヤマダイファーム

    〒379-1201 群馬県利根郡昭和村大字貝野瀬3665

    TEL: 0278-23-1545

ヤマダイファームのこだわりのホウレン草はたっぷり220g入り。

P-プラスで鮮度保持をしながら関東を中心に通年出荷しています。

パッケージの「毛虫マーク」は、業界では知る人ぞ知るブランドの証。残念なことに直売はしておりませが、店頭で見つけられましたら是非ご賞味ください!