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2012年5月のP-プラス青果物
JAこしみず【アスパラガス】

ご紹介

春真っ盛りの5月下旬にもなると、旬を迎えた北海道産アスパラガスが、全国の小売店で、また宅配で、待ちに待った消費者の元に届けられます。そのなかでも、北海道の東部、オホーツク海にほど近いJAこしみずで、毎年5月下旬からとなるアスパラには、格別の思いで到着を待っている多くの消費者がいます。小清水のアスパラは、なぜか甘くて柔らかい、と評価する消費者たちです。

同JAの季節限定、人気の宅配商品「グリーン・パープルアスパラセット」「極太グリーンアスパラ」は、ともに1kg入りの“たっぷり”サイズ。一家揃って、いまや遅しと解禁日を待つ家族の姿が目に浮かぶようです。

JAこしみずのアスパラガスが、消費者から「甘くて柔らかい!」と評価の高いのには、いくつかの理由があります。まず、地元、小清水町は日本でも早くからアスパラ生産を開始した産地のひとつとして、昭和36年のホワイトアスパラ生産開始からの長い歴史と伝統があること。さらに生産環境としても、オホーツク海側の特徴である昼夜の大きな温度差があるため、茎にたくさんの糖分を貯えたアスパラが生産できることです。これに加え、JAこしみず管内では独特の「ゆう水栽培」という、耕畜連携の環境保全型農業を実践しています。その結果、土壌が非常に肥沃となることで、アスパラの繊維質が成長して柔らかくなり、特有の「シャキシャキした歯ごたえ」が実現したのです。そして、さらに重要なことは、そんな収穫したてのアスパラの優れた食味・品質を、そのまま消費者の元に届けようと、生産者たちが、平成8年からP-プラス包装を採用していることでしょう。

この時期、食味のよさが特徴の北海道産アスパラのなかでも、とくに同JAのアスパラの食味が優れているといわれる理由は「ゆう水栽培」です。全国的にも優れた農法として評価の高いこの「ゆう水栽培」は、「農業の目玉は土作り!」「昔の土を復活を!」という合言葉のもとに、古くから地域を挙げて取り組んできた“土作り”運動の成果なのです。その経緯を、JAこしみずのHPでは次のように紹介しています。

『人の手で、1世紀を超えて収穫を繰り返してきた畑は、だんだん有機物が減り、その有機物を餌にする微生物も姿を消します。土は疲労し、やせ衰え、病んでいきます。「もっと畑をいたわり、土を癒さなければほんとうに味がよく、安全で栄養価の高い農作物は収穫できない」。そんな人々の強い思いが“昔の土”への大合唱になりました。』

この「ゆう水栽培」によって生産されたアスパラガスは、同町の地域ブランド品として、P-プラス包装の機能性を生かしながら、道内、本州はもとより遠く九州・沖縄まで宅配で消費者のもとに届けられています。

そこに添えられるメッセージには、生産者たちの並々ならぬ自信があふれています。
『ほとんどの人は、1日3回食事します。1ヶ月で90回、1年で1000回以上。その意味では、15歳の少年も味覚のベテラン。25歳の主婦もきたえられた舌の持ち主ということになります。そういうあなたの味覚で確かめていただきたいのが、ここにお届けする「ゆう水栽培」の野菜です。「ゆう水栽培」の野菜のたしかな違い。ぜひご実感ください。』