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3次元培養用プレート「PrimeSurface®」実験例
Xeno-freeのVitroGel® Hydrogel MatrixとPrimeSurface®を用いたスフェロイドの三次元浸潤アッセイ

細胞遊走と細胞浸潤は胚発生、免疫応答、腫瘍転移など様々なプロセスに関与しています。三次元培養は通常平面的培養に比べて生体内に近い培養環境を作り出すことが可能で、近年、3次元培養で形成された細胞の凝集塊(スフェロイド)が細胞浸潤アッセイに適していると言われるようになりました。
このアプリケーションノートでは3D培養プレートのPrimeSurfaceとVitroGel Hydrogel Matrixを用いて簡便に細胞浸潤アッセイが行える方法をご紹介します。

アッセイの方法

直接PrimeSurface 96Uプレートを使用した方法

1. PrimeSurface 96Uプレート(Cat#: MS9096U)でがん細胞の三次元培養を行い、スフェロイドを作製した。
2. ウェル内の培地を除き、調整したVitroGel Hydrogel Matrix(Cat#: VHM01)を添加した。
3. 上から培地を添加し、2-3日に一度培地交換を行いながら培養した。

スフェロイドを移し替える方法

PrimeSurface 96Uプレートでスフェロイドを作製した後、予め調整したVitroGel Hydrogel Matrixの上に移し、上から培地を添加した方法もあります。

アッセイの結果

PrimeSurface 96Uプレートで作製したスフェロイドは、VitroGel Hydrogel Matrix中で培養開始した1日目から浸潤を開始し、7日間培養後スフェロイドが成長とともに発達したinvading epithelial structuresを呈していたことが見て取れます。

VitroGel Hydrogel Matrixは様々な機能性リガンドを含んでおり、
PrimeSurfaceで形成されたスフェロイドと合わせた細胞浸潤アッセイに適しています

  • 本アプリケーションノートは参考資料として提供しており、内容の正確性、完全性について保証するものではありません。