8月のP-プラス青果物 株式会社マイベジタブル【ケール・パクチー】 | 住友ベークライト株式会社

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マイベジタブル【ケール・パクチー】

ご紹介

今月ご紹介するのは、株式会社マイベジタブルが高床式砂栽培で生産するパクチーやケール、ミニトマトです。

2014年に千葉県千葉市に設立された同社。栄養分を含まない「砂」を培地に、必要最低限の水と液肥しか与えないストレス農法は、野菜のみならず、全ての生き物が本能的に持つ潜在的な生命力を引き出し、元気のいい(鮮度の高い)、美味しい野菜ができるのだとか。この「元気のいい、美味しい」野菜の鮮度の良さをアピールすることも市場で大きな武器になると考えP-プラスを採用。

「強い農業事業モデル」を構築に日々奮闘、新たな農法、新たな商材で市場を切り開いていく株式会社マイベジタブルの取り組みをご紹介します。



マーケットインの思考で農業に取り組む

株式会社マイベジタブルは、2014年、千葉県千葉市に設立された農業法人です。現在、全国で注目を集めている“高床式砂栽培”をいち早く採用し、複数の生鮮野菜の生産、および販売事業に取り組んできました。

「高床式砂栽培とは、ハウス内に高床式のベッドを敷設し、土の代わりに砂を用いる施設園芸農法です。砂を入れ替えることなく、年に1~2回水で洗い流すことで、連作障害を回避。非常に効率の良い栽培が可能になります」というのは、同社代表取締役社長である本田欣之さん。現在は、ミニトマトとパクチー、そしてケールといった、女性に人気の作物に取り組んでいるといいます。

「思考はあくまでマーケットイン。市場を読み解き、お客様に望まれる商品を生産して、販売していくという考えが根底にあります。この3種の作物に共通していえるのは、女性にとって嬉しい栄養価が豊富に含まれているという点。近年では、アンチエイジングにも効果があるといわれているため、非常に注目が集まっています」

同社は消費者から価値を認められる農作物作りを通じ、やりがいのある農業を実現し、それを全国に普及させることで、担い手が減少し続ける日本農業を活性化させることを使命と掲げています。

マーケットインの思考のしっかりとした理念を持ち、ビジネスとして農業に取り組んでいるため、供給責任に対する意識が高いのも特徴と言えます。

「植え替えの時期には、自社農場で生産ができませんから、他の産地から調達し、当社にて選別、パッキングをして出荷します。年間を通じた安定供給が可能なのも、当社が全国ネットワークを確立しているから。他の一般的な農家さんでは、なかなか実現が難しいこととは思います」

一方で、最先端の技術を駆使した野菜工場ではコストが大きくなり、なかなか実用化が難しいと指摘します。

「私たちは、従来のハウス農法を基本にしながら、設備投資や作業負担の軽減を実現。新たなチャレンジを行いながら、新しい農業のビジネスモデルを提起していきます」

同社が採用しているこの高床式砂栽培は負荷の軽い農作業を実現し、高齢者の方や、農業経験のない方などの営農を可能するというまさに新しい農業の姿。この設備を開発した企業や、農法を確立した方々の協力を得ながら地域農業の活性化とともに消費者価値に立脚した新鮮な農作物の安定供給を目指しています。

高床式砂栽培によって生産されるパクチーやケールなど葉物野菜の特徴は、そのソフトな食味あるといいます。

「15センチ幅のベッドに植えていくため、大きく根を張ることもなく、いわゆる葉物特有のクセがマイルドに仕上がる傾向があります。例えばパクチーであれば、あの独特の匂いもソフトになり、初心者でも抵抗なく食べることができます。また、ケールについては、葉が柔らかく、しかもエグみも解消されるため、青汁としてではなく、そのまま生で、サラダとして食することが可能となります」

夏場は、暑さに強いケールの生産が主流となっていますが、この農場内に1000ベッドを保有し、月に1トンものケールを生産。まさに、ここは関東きっての一大ケール産地となっているといっても過言ではありません。


鮮度保持力を強力にアピールして市場を拓く

株式会社マイベジタブルがはじめてP-プラスの採用に踏み切ったのは、カットされたパクチーを『ちょいパク』という名称にて商品化するタイミングだったといいます。

「P-プラスに評判については、それまでもよく耳にしてはいましたが、従来品のパクチーに関してはコストの面から採用に至ってはいませんでした。しかし、カットされたパクチーの劣化は想像以上に早く、従来の防曇袋を含め、再検討の必要があり、P-プラスも候補の一つに上がりました。」

近年、核家族化、共働きといった家族形態を背景に、手軽さが人気のカット野菜は急成長を遂げています。しかし、このカット野菜、丸ごとの野菜に比べ鮮度の低下が早いという大きな問題を避けられない商品でもあるのです。カットされた野菜は、切断面が空気に触れて化学変化を起こします。これをそのままの状態にしておけば、変色や、乾燥、食味の低下、栄養価の損失といった劣化がまるごとの野菜に比べ早く進むのです。

このような状態を踏まえ行った実証実験の様々な実験データの内容を見れば、明らかにP-プラスが優位でした。コストメリットは他社製品にあったのですが、それでも本田社長はP-プラスを選択。その背景に、同社のビジネスに対する基本姿勢が大きな影響を及ぼしたようです。

「私たちは後発組なので、後からマーケットを取っていかなければならないというハンディがありました。自らの強みを明確にして、強烈にアピールする必要があります。栄養を含まない砂を用い、必要最低限の水と液肥しか与えないストレス農法により、生命力が強く、鮮度保持力が高い農作物ができるのですが、そこにさらにネームバリューのあるP-プラスの鮮度保持力をくわえることで、インパクトある商材を作っていこう、クオリティの高さをアピールしようと考えました」

マイベジタブルの狙いは的中。キャッチーな名称とデザインを配したP-プラスに包まれて出荷された『ちょいパク』は、ヒット商品として市場に受け入れられ、大型スーパーの店頭を飾りました。今では、ケールの袋にもP-プラスを採用。積極的な拡販を狙い、営業、発信活動に注力しているといいます。

ケールの魅力を食卓に届けたい

同社が今、力を入れているのがケールという野菜。一般的には『青汁』のイメージが強い野菜の一つです。ケールは緑黄色野菜の王様と呼ばれるくらい、は現代人に不足しがちな栄養をたっぷり含み、各栄養素の含有量は野菜の中でもトップクラス。ただ従来のケールは青臭さとエグみが強く、好みの別れる味をしています。そのため調理用の野菜としての需要はあまりなく、日本では青汁の原料として使用されるのがまだ一般的です。しかし欧米ではスーパーなどで手に入る一般的な野菜として料理にも利用されています。

「栄養価が高いことで、これまでは『青汁』の素材として認識されていたケールですが、私たちが生産するのは生食が可能で、サラダとして美味しく食べることができるものです。今は、外食産業さんを中心に出荷させていただいており、サラダバーでもおなじみになってきました。そこでケールのおいしさを実感していただき、“ご家庭でも食べたい”という需要を喚起。あらたな市場を開拓している段階です。とても素晴らしい野菜であることは間違いないので、一度、食べていただければご理解いただけるものと確信しています」

かたい、えぐいと言った従来のマイナス面を取り除き、豊富な栄養素をそのままに生食用に出荷できる高床式砂栽培とケールの愛称は抜群のようです。

高齢化の進行や就農者不足で衰退する日本農業の再生・活性化に貢献するべく、「強い農業事業モデル」を構築に日々奮闘、新たな農法、新たな商材で市場を切り開いていく株式会社マイベジタブルの取り組みに、P-プラスも鮮度保持という側面から価値のひとつを提供できればと思います。

お客様の情報

株式会社マイベジタブル

    〒266-0002
    千葉県千葉市緑区平山町1048
    TEL: 043-310-6937

栄養分を含まない「砂」を培地に、必要最低限の水と液肥しか与えないストレス農法は、野菜のみならず、全ての生き物が本能的に持つ潜在的な生命力を引き出します。水と液肥を探し求めて、強く広く張り巡らされる根、そして、ひとたび水と液肥に触れると、根は、「勢いよく」かつ「一生懸命」に葉や実にその養分と水分を送り込もうとします。 従って、生育速度が速くなり、かつ、隅々まで養分/水分がいきわたり、元気のいい(鮮度の高い)、美味しい野菜ができるわけです。 私は、一人でも多くの方々に、この「元気のいい、美味しい」野菜を楽しんでもらいたい一心で、日夜、努力を続けております。