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銀座千疋屋【バナナ】

ご紹介

今月ご紹介するのは、銀座千疋屋のバナナです。

銀座千疋屋は、言わずと知れた老舗果実専門店です。創業から120年以上経過した今も“最上級の果物を最高に美味しいタイミングでお客様に提供する”姿勢を追及し、専門の目利きが厳選したフルーツを提供し続けています。

ご贈答品として確かな人気を持つ『バナナ』の鮮度を保ち、最高に美味しいタイミングを逃さずお客様に提供できるようP-プラスを採用していただいています。



最上級の果物を最も美味しい状態でお届けする

銀座千疋屋は明治27年創業となる、日本初のフルーツパーラーを擁した果実専門店として誰もが知る存在。元々、千疋屋の起源は江戸時代後期、今から120年前にまで遡りますが、三・四代目の時代にのれん分けを実施して、こちらの銀座千疋屋が誕生したといいます。

往時から、“最上級の果物を最高に美味しいタイミングでお客様に提供する”という姿勢を貫き、価格以上の価値を見出している顧客から、圧倒的な支持を集め続けています。

その“ブランド力=信頼”が成立するのも、仕入れを担当する専門の目利きと、確かな情報が収集できる仲買人や生産者との強固なネットワークの力によるものといえます。果物の美味しさはもちろんのこと、贈答品としてのニーズが高いことから、箱を開けた瞬間に感動を与えられるような、外観や香りに至るまで、パーフェクトな果物を吟味して用意。その徹底したこだわりが、多くのリピーターの支持を集める所以となっています。

そんな銀座千疋屋が取り扱うバナナは、強い甘みを特徴とするエクアドル産のものを採用。さらに農地を厳選して仕入れを行っているといいます。

「バナナというのは、グローブ状の房の中心部に行くほど真っすぐ、かつ太くなっていますが、銀座千疋屋では、そのセンターにあたる最上の果実だけを選果。バナナは青いまま輸入してきたものを日本国内で“追熟”させて店頭に並べます」というのは、販売事業部の主任である金井将士さん。実は外気温の変化に対して繊細に反応するため、バナナは非常に管理が難しい果実でもあるといいます。

「夏場になると、例えエアコンが利いていたとしても、ドアの開け閉めが繰り替えされ、外気が侵入。その影響によって店頭の温度が20℃前後になってしまいます。そうなると、バナナの追熟が早く進み、1~2日で“シュガースポット”と呼ばれる茶色の斑点が発生します」

このシュガースポットの発生は食べごろのサインであり、品質上、なんら問題はなく、甘みも増し、栄養価も高くなるのですが、見た目を気にするお客様からは敬遠されがちなのだとか。

「かといって、冷蔵ショーケースで保存すると“低温障害”を引き起こして、黒ずみが発生。“追熟”もしなくなり、完全に商品価値を失ってしまう可能性もあるのです」

銀座千疋屋のバナナを求めて店を訪れるファンも多いため、仕入れ量を抑えたり、在庫を持たなければチャンスロスが発生。逆に多めに仕入れしまっては、品質低化によるロスが発生する可能性が高まるという、在庫管理が難しい果物のひとつであることは間違いないようです。


細かな測定データの提出が意思決定を早めた

そんな悩みを抱えていた銀座千疋屋の仕入れ担当の目利きが、P-プラスの存在を知ったのは、2016年に香港で開催されたアジア最大級の生鮮青果物の展示会『ASIA FRUIT LOGISTICA』の会場。仕入れをお願いしている仲買人の紹介で、住友ベークライトの営業担当と話をしたのがきっかけになったといいます。

「すぐにテストをしてみようという話になりました。ちょうど夏場でしたから、店頭や冷蔵ショーケースはもちろん、さらに高温となる状況においても、それぞれ追熟の進行度合い確認。また、贈答用としても使用できるかどうかを見極めるため、社員の自宅にバナナを送って、しっかり品質が保持できることを確認しました」

価値ある高級バナナをお届けするために、包材の厚みにもこだわったといいます。通常であれば、薄手の袋が使用されますが、銀座千疋屋が選んだのはかなり厚手のもの。しわが発生しづらく、照明が当たると袋の表面に美しい光沢が現れ、高級感を演出できます。

「袋を厚手にしても、空気の透過量を変えないでほしいというオーダーにきちんとお応えいただきました。青果物評価センターであらゆるパターンの試験を実施していただき、その分析結果をすべてデータにまとめて提出してくださいました。テストに携わった私たち担当者だけでなく、最終的な意思決定をする経営層も一目瞭然で理解できる資料をご提供していただいたことで、非常にスピーディに導入することが決定しました。


果物の魅力をさらに広く伝えていきたい

P-プラスを採用してから、バナナのチャンスロスがなくなったという金井さん。さらにご贈答用として発送する商品ついては、保管に関する説明書きを添付しているといいます。

「P-プラスに入れたままでは、過度な追熟が抑えられ、バナナが食べごろの少し前の状態のまま保たれてしまう。すぐに食べたい場合には袋から出して、追熟させてから食べてくださいとお伝えしています。逆に、すぐに食べない場合には、P-プラスに入れておけば日持ちがしますので、お客様のご都合に合わせて、食べごろのバナナを食べていただくことが可能になっています」

P-プラスには、今後は袋状のものだけでなく、様々な形状のケースへと加工が可能になることを期待。さらに、現在のように追熟を押さえる機能だけでなく、逆に追熟を進めるような素材が登場することで、さらにお客様のライフスタイルや要望に沿った、美味しい果物が提供できるのではないかと考えているといいます。

「私たちのような若者世代の果物離れを危惧しています。本当に美味しい果物や珍しい果物を提供していくことで、より多くの皆様に果物の魅力を理解していただきたい。そのためにも、多様なニーズに応えることができるようなP-プラスの進化に今後も期待したいところです」

本当に美味しい果物を提供し続けることで、若い世代にも果物の魅力を伝えていきたい、そのためにも果物を最高に美味しいタイミングで提供することにこだわる同社の姿勢。その取り組みにP-プラスの鮮度保持技術が一助となれればこんなにうれしいことはありません。

お客様の情報

株式会社 銀座千疋屋

    〒104-0061
    東京都中央区銀座5-5-1
    TEL: 03-3571-0101/FAX: 03-3571-4176

明治27年の創業から現在に至るまで、日本初のフルーツパーラーを擁した“果実専門店”として多くの方からご支持いただいております。

最上級の果物を最高においしい時期にお客様に召し上がっていただくため、専門の目利きが触感と味覚をもとに一点一点商品を厳選してお届けしております。

果実を愛し、贈ることの大切さや喜びを知っている私どもが選びぬいた商品を、ぜひ一度大切な方とお楽しみください。