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2016年度化学工学会粒子・流体プロセス部会 フロンティア賞を受賞

2017年3月14日


この度、公益社団法人化学工学会粒子・流体プロセス部会がフロンティア性の高い優秀な研究論文に対して設けている「2016年度の粒子・流体プロセス部会フロンティア賞」を当社 コーポレートエンジニアリングセンターの技師 山本通典が受賞し、3月5日(日)東京理科大学 森戸記念館にて開催されたて授賞式および記念講演に登壇いたしました。

粒子・流体プロセス部会 フロンティア賞について

受賞論文

題 目:Evaluation of Particle Density Effect for Mixing Behavior in a Rotating Drum Mixer by DEM Simulation
掲載誌:Advanced Powder Technology, Vol.27, 864-870 (2016).
著 者:山本通典(住友ベークライト), 石原真吾(東北大学), 加納純也 (東北大学)

受賞テーマの概要

受賞テーマ:「DEMシミュレーションを用いた転動ドラムにおける粒子密度が混合に及ぼす影響解析」
概   要:粉体混合挙動の実験およびシミュレーション(DEM)結果の解析により、粉体原料を均一に混合できる装置開発に成功し、勘と経験だけに依存しない効率的なプロセス設計ができることを示した。
高密度粒子と低密度粒子を混合すると高密度粒子が粒子層の内部に集まる不均一な混合状態が実験から観察され、これと同様の現象をDEMシミュレーションで再現した。
今回のシミュレーションでは算出できる個々の粒子移動距離に注目し、指標化した。この指標は、密度比によって高密度粒子と低密度粒子の動きやすさが変化し、混合状態が不均一になる原因を定量的に裏付ける全く新しいものである。
さらに、この指標を活用することで、均一混合状態を達成する設計指針を見出し、効率的な装置開発が可能となる。

受賞式及び受賞記念講演

平成29年3月5日(日)
東京理科大学 森戸記念館