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【特別編】有機生活館 果菜村(中国・上海)

ご紹介

今月ご紹介するのは、中国・上海の有機生活館「果菜村」です。


食の安全性が問われる時代、お客様の“安心・安全で健康を維持できる野菜がほしい”という声に応えたいという気持ちから無農薬有機栽培の野菜・果物・菌竹などや穀類の販売を手掛けています。


中国という大きな市場を舞台に、『安心・安全・健康』な青果をお客様にお届けする為にP-プラス(中国商標:蔬鮮包)を採用していただいています。



中国駐在員のご家族からの声で事業がスタート

世界が注目する市場として、相変わらず大きな存在感を示し続けている中国。世界都市・上海を中心に多くの日系企業が進出し、日本人駐在員はもちろん、そのご家族も共に現地での生活を送っています。


有機野菜を中心とした宅配事業、および上海市内の大手日系百貨店における店舗運営を展開する上海健厚貿易有限公司の代表・中村拓成さんは、そんな日本人駐在員の声をきっかけに、この事業を開始したのだといいます。


「2010年当時は、中国産食材の安全性が疑問視されていましたので、特に小さなお子様をお持ちのお母様方から寄せられる“安心・安全で健康を維持できる野菜がほしい”との声にお応えしたいと考えました。『果物』と『野菜』を取り扱うお店として、日本人にも中国人にもわかり易い名前ということで『果菜村』と命名したインターネット通販事業からスタート。上海全域と蘇州市内に在住されている、小さなお子様をお持ちだったり、中国における食の安全性に対して敏感な会員様に向け、クール便にて新鮮な有機野菜をお届けしています」

さらに2012年11月には直営第一号店となる有機生活館『果菜村』をオープン。こちらは会員に限定することなく、一般ユーザーに向けて広く販売を行っていると言います。


「大手日系百貨店の日本人の責任者の方から、最初に出店のお話をいただきました。その百貨店は上海において歴史も古く、中国人の富裕層から根強い人気を集めています。当時、私も今後の事業拡大を考えていた時で、ネット通販では、ほとんどのお客様が日本人の駐在員のご家族が中心だったということもあり、中国人の方へのアプローチを模索している段階。お互いのニーズが合致しました。立地は申し分なく、上海でも1等地といわれる場所。そのためか、お客様の97%が中国人の富裕層の方で、約3%の方が日本人となっています」


厳しい基準を満す3カ所の有機農場と契約

ネット通販も店舗も当然のことながら、野菜の品質がアピールポイントになります。そのため、しっかりとした生産地の確保や管理体制を整え、そして維持しているといいます。


「野菜は、上海郊外にある崇明島と上海浦東地区、そして山東省にある3カ所の有機農場と委託契約を結んでいます。それらの農場は全て中国の公的機関が認証する“CNAS”(中国有機認証)を取得。さらに崇明島にある有機農場は、中国の認証のほかに“NOP”(米国有機認証)、“EU”(欧州有機認証)、“JAS”(日本有機認証)を取得しております。雑穀関係は、内モンゴル通遼市にある農場と四川省成都市にある農場が生産しており、菌竹類は、上海市郊外の青浦にある農場にて栽培。いずれも中国の有機認証を取得しています」

有機認証とは、一般的に作り手が有機基準に沿って生産したことを第三者の認証機関が証明するシステムで、だれもが信頼できるシステムとして世界各地で実施されているものです。中国では国家有機認証監督委員会が“有機商品認証実施規則”を制定。それに基づき、市場で販売される全ての有機商品へ「有機認証シール」の貼付が義務付けられているといいます。


「有機認証シールの銀色の部分をはがすと、17ケタの数字が表れます。購入された消費者が国家認証監督委員会のHPにアクセスし、その17ケタの数字を照合すれば、実際にそこで作られた商品なのかどうかを確認することができる、そんな仕組みになっています。店舗で販売する野菜に関しては、一部、重量の規格が満たないものを除いて、すべてこの認証シールが貼られていることがご確認いただけます」


安心・安全・健康を保証できる“P-プラス”を採用

直営一号店を立ち上げる際、中村総経理は以前から認識していた“P-プラス”の採用を思い立ったのだといいます。


「直営店を立ち上げる際、どのようなお店にしたらいいかを様々な方に相談。その時に色々なヒントを頂きました。どうせ作るのであれば、上海で今までにないお店にしたい…。そこで有機に特化し、有機野菜しか販売しないお店を作ろうと考えたのです」


野菜自体はもちろん、包材についても中国で使用されていないもので、製品について非常にインパクトのあるものを採用したいと考えていたという中村さん。「その時に思い至ったのが、日本のチェーンストア勤務時代に認識のあったP-プラスでした。まさにP-プラスは、当社のコンセプトに合致し、この中国上海での生活に対し、『安心・安全・健康』を担保する商品だと思ったのです」

現在は、『果菜村』向けに独自の規格として、野菜の呼吸量によって使い分けができるよう、酸素の透過量を変えた3種類の包材を採用。同社が取り扱っている野菜の約90%に“P-プラス”をご使用いただいています。


「P-プラスを使うようになってから、日本人のお客様はもちろん、中国人の方の反応も非常に良くなっていると実感しています。特に以前、ノベルティとして配布した家庭用のジッパー付のサンプル製品については、“今でもありませんか”と多くの中国人の方からお問い合わせをいただく状況。これこそ“P-プラス”の商品力が高いという証ではないでしょうか」


“有機の世界”が中国に根付くことを目指して

今後は、さらに多くの人々に有機野菜の魅力を正しく認識してもらいたいという中村総経理。青果の販売に留まらず、料理や薬膳など食文化を楽しむようなイベントを通じ、啓蒙活動を続けていきたいと語ります。


「現在、当社とコンセプトをともにする『BODY & SOUL メディカル クリニック』様との共催による薬膳セミナーを企画。『果菜村』の会員様、および非会員様に向けて無料で月1度、私どもの店舗にて定期開催しています。また、個人的に月一度『有機野菜の正しい選び方』というテーマにて10名様限定の講演を実施。有機野菜の普及に努めています。さらに、食品に限らず将来は有機コットン製の衣料品などの取り扱いも視野に入れており、そのために有機生活館『果菜村』と命名したという背景があります。この中国において、全ての生活の中に“有機の世界”が根付き、浸透していけば思っています」


中国という大きな市場を舞台に、意義ある活躍の幅を確実に広げつつある「果菜村」。その意欲的な取り組みを“P-プラス”も全面的にサポートして参ります。

お客様の情報

有機生活館『果菜村』 様

    上海市静安区南京西路1038号
    (地下鉄2号線下車4番出口徒歩約5分)

有機生活館『果菜村』では、『安心』安全』、『健康』をコンセプトに有機認証取得済みの農場で、鮮度・高品質を追求した、安心・安全で美味しい無農薬有機栽培の野菜・果物・菌竹類及び雑穀類を提供させていただいています。

また、上海・蘇州地区にはクール便で商品をお届けする宅配事業も行っております。

上海で生活する皆様の生活の一助となり、健康に寄与できればこれほど嬉しい事はございません。