プラスチックのパイオニア

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2012年
6月のP-プラス青果物 JA全農岐阜【えだまめ】

JA全農岐阜【えだまめ】

6月、初夏らしい日が増えてくると、いよいよエダマメのシーズンインです。埼玉、千葉などの南関東から始まり、北関東さらに北東北に至るまで、夏から晩秋を受け持っている誰にでも愛される季節野菜、エダマメ。近年とくに、品種開発や品種改良によって“美味しいエダマメ”がリレー出荷されるようになり、家庭での消費量も増える傾向にありますが、日本におけるここ10数年来のエダマメの成長を支えてきたのが、その鮮度・食味保持の技術革新であることは間違いないでしょう。

かつてネット入りが中心だったエダマメは、いまやほとんどがフィルム包装に替わっています。このフィルムこそが、エダマメの穫れたての風味や食味を保持できるMA包装「P-プラス」です。

まさにこうしたエダマメ急成長ブームに乗って、順調に生産を拡大し、いまや西日本における主要エダマメ産地としての不動の地位を確立しているのが、実は岐阜県なのです。

岐阜県産エダマメは現在、4月末から11月上旬までの約半年間、ハウス栽培の促成物から露地の晩生物まで、岐阜市を中心とした産地から出荷されています。一般消費用のエダマメは、東日本では産地リレーで出荷されるのが常識ですが、これだけの長期間、ひとつの産地内で生産・出荷されるのは岐阜えだまめの大きな特徴です。出荷先は6割が京阪神地区、3割が地元中京地区。出荷先市場では、いまやエダマメシーズンの主産地に躍り出ています。

岐阜県がエダマメの本場である東日本に対抗して産地化するためには、6、7月のシーズンに集中させるのではなく、中京から京阪神地区にターゲットを絞って、生産・販売期間の長期化を試みました。そこで、ハウスやトンネル栽培での促成技術の導入や品種選定、そして期間を通して高い品質、食味を訴求するためのP-プラス包装の採用、JAによる共同選果方式、季節に応じて値頃販売が可能になるよう100gと180gパックの2ウエイ方式など、県連、JA、部会の総力を挙げて産地化に取り組んできたのです。

とくに産地規模拡大のためには、品質の高位平準化が不可欠。そのため、出荷方式を厳密に定め全農家に徹底してもらうことから着手しました。早朝の収穫、農家での脱莢・選別・洗浄後ただちに農家保有の予冷庫へ。夕方まで予冷した後、JAの集荷場に搬入して一晩予冷。翌日に包装ラインでMA包装されたものを保冷車で出荷、という手順を確立しています。この岐阜県が採用した共同選果方式は、ほとんどが家庭選別、持ち寄り共選方式の関東や東北産地からも注目されています。