食品フィルムの課題克服を牽引し、営業として売上拡大に導く

私は経済学部の出身ですが、就職活動では早期から多くの製造業を支える化学素材メーカーに絞った企業研究を行っていました。その中でも住友ベークライトに注目したのは、「電子材料関連」「自動車関連」「ＱＯＬ(Quality of Life)関連」という、それぞれ異なる業界を対象とする部門を持っていたからです。この、バランスの良い3本柱の事業を展開していることにより、入社後は幅広い業界を相手に仕事ができると思い、第一志望としました。

現在は食品を安全に包む機能性フィルムの、食品メーカーへの提案営業を担当しています。主にハム・ソーセージなどの畜肉加工食品・水産加工品などの中身を酸化から守る酸素バリア機能や、簡単に開封できるイージーオープン機能などをフィルムに付与し、エンドユーザーの消費者に、より安全かつ使いやすいパッケージを提供することを目指しています。営業の役割は、日々お客様の声を聞き、ニーズを捉え、課題解決を通して行う売上拡大となります。

自分自身が携わったフィルムは、一般の食品包装資材として使用されるため、スーパーマーケットなどで目にすることも多く、普段から仕事の意義を実感できます。達成感があるのは、話題性のある商品に採用された際や、食品メーカーと商品企画段階から一緒になって開発を進めた製品が店頭に並んだ時です。食品の中身にも詳しくなり、生活に役立つ知識も増えます。
また、モノづくりは一人では出来ないので、営業・製造・研究で一丸となり案件獲得に至った時は、チームワークの醍醐味を味わうことができます。

タイから日本に輸入していたある売れ筋の食品で、消費者から「もっと簡単に包装を開けたい」という声が届いていました。私たちは海外フィルムメーカーが対応できなかった細かな課題に挑み、商品の販売元・生産メーカーと一緒にタイに何度も渡航してテストを実施してクリア。売れ筋商品であるため、フィルムの販売金額も大きく、何より一緒に取り組んだ販売先・食品メーカーにも喜んでもらえたことで、非常に大きな達成感を得られました。

最近は、どんどん便利なものが世の中に出ていいます。そうした数々の便利機能の実現には、当社の扱うような素材の力が大きいと感じています。今までに無かった新しい機能や、今までの課題を克服できる機能を持った新しい製品を世に生み出すような商品づくりに、素材メーカーの営業担当として製造・研究の仲間たちと一緒になって取り組んでいきたいですね。

良い意味で、大き過ぎず小さ過ぎない規模の会社ですので、問題意識を持って仕事に対して主体的に取り組める人であれば、自分自身のやりたい事をすぐにでも実現できると思います。また、海外売上比率が高いことから、グローバルで活躍したい海外志向の強い人にとってもチャンスが多く、キャリア形成という点で恵まれた環境と言えるのではないでしょうか。