水蒸気バリア性に優れた新規多層フィルムの開発を担当しています。薬用のパッキングフィルムであるPTP(Press Through Pack)包材をはじめ、バリア性能が求められるさまざまな製品へ応用・展開することが目標です。数百層を越える多層化技術を導入することで、樹脂のバリア性能を極限まで引き上げると共に、プラスチックの持つ可能性を追求しています。

「一枚のフィルムに多種多様な機能を付与することができる」
 これが多層化技術の醍醐味です。一種類の樹脂では達成できない要求性能も、2種、3種と樹脂を重ねて組み合わせれば思いのままに制御することができますし、相反する性能でさえも同時に実現できます。フィルムの可能性を根本からデザインすることは、自身のイメージを形にする「モノづくり」を、ビジネスモデルを創成する「ことづくり」へ、さらには研究者としての「ユメづくり」を実現できる魅力があります。同時に、無限の可能性を形にするためには、常日頃から常識に捉われないアイディアを生み出すことが重要です。

「準備すること」です。仕事の善し悪しの80%は事前の準備で決まると思います。研究開発を進めるための目標、仮説・推論、指示・段取り、リスク管理、すべては準備です。これらの準備をできる人がプロの研究者であり、あらゆる困難な状況を打破できると考えています。

「可能性を形にし、望まれるものを誰よりも早く提供すること」が目標です。製品を仕上げる応用研究所では、機能を追及するだけではNGです。望まれる性能を形にし、顧客を満足させてこそ事業が成立します。今は現在携わっている新規多層フィルムを早く完成させ、自分の「声」と「足」で顧客に届けることが目標です。

「プレゼンテーション」が大切だと考えています。どんなに優れた製品でも、相手にアピールできなければ興味を持たれません。常に聞き手の立場で考え、分かりやすく、短的で、ストーリー性のあるプレゼンテーションを心がけています。

「自分の手で原子レベルから材料開発を行い、イメージを形にする仕事がしたい」。それが実現できる会社に就職したいと考えていました。そのきっかけは在学中に学んだ黒鉛(鉛筆の先端)とダイヤモンドの違いです。構成は同じC(炭素)元素のみですが、C-Cの結合様式が変化するだけで、日用品にも高価な宝石にも変化する「材料」には無限の可能性があると感じました。将来は、この材料組織を制御する研究を行いたいと考え、研究開発に注力している住友ベークライトを志願しました。
所内に響く「笑い」と「元気」な声。これがフィルム・シート研究所のどこにも負けない最大の魅力です。笑いを取ってナンボ。所内メンバー全員で行う朝会では如何にして笑いを取るのか必死です(笑)。そんな所内の諸先輩方から知識とエネルギーを吸収させていただき、日々精進に努めております。
研究者として「モノづくり」を追及したい人、自分の手で製品を仕上げ、世の中に発信したいと考えている人に最適だと思います。在学中では決して味わえない研究開発の楽しさや難しさを、当社では経験することができます。専攻分野の垣根を越えて、より多くの方々に志望していただければと思います。