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テクノロジーで、生命を守る 住友ベークライトの医療機器事業

テクノロジーで、生命を守る 住友ベークライトの医療機器事業

病気を患ったとき、適切な検査・治療によって健康を取り戻したいと誰もが願うでしょう。
その思いに応えるために、住友ベークライトでは医療機器事業を展開しています。
さまざまな製品を提供することで、「患者様にやさしい医療」の実現を目指していきます。

患者様一人ひとりの健康を、医療機器を通じて支えます

市場拡大は続くが、医療費抑制は大きな課題

住友ベークライト株式会社 医療機器事業部 事業部長 寺尾 好弘

住友ベークライトの医療機器事業はもともと、海外の医療機器を輸入するビジネスから始まりました。その後1978年からは、培ってきたプラスチック技術を生かしさまざまな医療機器の製造・販売に乗り出しました。

現在、医療機器の市場規模はアメリカで約13兆円超と言われ、新興国でも成長の著しい分野です。日本国内でも成長率は年約3%、全体で約2.8兆円という規模で、今後も拡大が見込まれます。

しかし一方で「医療費の削減」という大きな課題に直面していることも事実です。特に日本では、今後も進展する高齢化を見据え、社会保障費の抑制は喫緊の問題です。

患者様の生命を、テクノロジーの力で守る

私たちはこれまで、医療現場のパートナーとして、そして患者様を支える存在として、「患者様にやさしい医療の実現」を目指してきました。私たちの提供する機器が、患者様のQOL(Quality of Life:生活の質)を向上させながら、医療費抑制の一端も担っているのだと自負して事業を展開しています。

現在手掛けている領域は、①消化器内視鏡、②循環器IVR、③手術ドレナージ、④栄養管理の4分野です。中でも、外科手術で体内や消化管に溜まった血液・膿を体外に誘導し、創傷治療の促進・生理機能の回復を図るため使われている手術ドレナージを長年数多く手掛けてきました。また、今後最も発展が予想される低侵襲分野においては、患者様の傷を大きく開かず手術や治療が行えるため入院日数減につながるIVRや消化器内視鏡などを重点的に手掛けています。

医師との細やかな連携で、新しい可能性を拓く

治療や検査の場に欠かせない、生命を守るテクノロジーを提供しているからこそ、安心・安全を担保するための品質には一切妥協できません。加えて、医療機器の普及には実績も重要となります。どんなに優れた機器でも、有効性・安全性が医療現場で確認されなければ、なかなか広まらないものなのです。

実績を積み重ねるためには、医師との連携が不可欠です。現場で求められる機器のニーズや医師のアイデアを具現化して製品に生かす設計力や、コミュニケーション力も求められます。

また、医療機器を上市するためには、各種の実験や法的な申請などさまざまな手続きが必要で、大変な時間と費用がかかります。しかし、それによって今まで救えなかった患者様を救える可能性が生まれるということは、大きな意義があると考えています。

実際に医療の現場で機器が使用されることで、医師が機器の新しい使い方を思いついたり、想定したよりも広い用途に使われるといったことも起こります。そうした現場の知見やニーズも取り入れながら、今後もさまざまな治療に合ったデバイスを提供し続けていければと考えています。

治療・検査のさまざまな場面で活躍する製品群

消化器内視鏡関連製品
「安全・安心・簡単」を合言葉に内視鏡検査や治療を強力にサポート。種類豊富に取り揃えています。

消化器内視鏡関連製品

循環器・IVR関連製品
CTや超音波像、X線透視を見ながら、血管内治療・手術等を行うためののカテーテルやデバイス機器を提供しています。

循環器・IVR関連製品

手術・ドレナージ関連製品
外科手術で体内や消化管に溜まった血液や膿を体外に誘導し、創傷治癒の促進、生理機能回復を図る製品です。

手術・ドレナージ関連製品

栄養管理関連製品
PEG(胃ろう)に加え、PEGの造設が困難な症例に適応可能 なPTEG(経皮経食道胃管挿入術用キット)を提供しています。

栄養管理関連製品

医療従事者や患者様の負担を軽減するステアリングマイクロカテーテル「レオニスムーバ®」

従来、血管内治療を行うためのマイクロカテーテルを深部局所の血管に到達させるためには、医師の卓越した技術が要求されました。また、造影や薬物投与を行うたびに、マイクロカテーテルに組み合わせたマイクロワイヤーを引き抜く操作が必要で、施術に時間がかかり、患者様や医療従事者の大きな負担となっていました。

「レオニスムーバ®」は、カテーテル手元にあるハンドルのダイヤルを動かすことで、カテーテル先端の方向付けを遠隔で操作できる、世界唯一のマイクロカテーテルです。複雑に曲がりくねった血管でも、マイクロワイヤーなしに迅速かつ確実に深部局所の幹部血管まで到達させることができ、的確な造影や薬剤の投与ができるようになりました。

施術の流れ

シーン①

シーン①
足の付け根などから「レオニスムーバ®」を挿入

シーン②

シーン②
先端を曲げながら、末梢血管内を移動させていく

シーン③

シーン③
複雑な分岐も、手元の操作で方向付けできる

シーン④

シーン④
患部に到達したら、塞栓物質、薬剤、造影剤を投与・挿入する

高い技術と品質を信頼し、ともに新しい領域・分野へ進出したい

Merit Medical Systems, Inc. Chris Durham氏

提携先の声

最先端がん治療の医療現場では、侵襲性の極力少ない技術へのニーズが高まっています。足の付け根や手首の血管から細いチューブ(カテーテル)を入れて抗がん剤を流しがんを集中的に攻撃し、さらにはその血管に詰め物をすることによってがん細胞に栄養が届かなくする塞栓療法はその代表例です。そこで使用されるのがマイクロカテーテルであり、そのグローバル市場は年5%成長で推移しています。

手元のダイヤル操作で先端部を任意に曲げられるという「SwiftNINJA®」 の機能は、従来のマイクロカテーテルほど患部到達のためにガイドワイヤーを必要とせず、手技を容易かつより安全に行うことを可能にします。またそれは施術時間の短縮にもつながります。これらは患者様、医師、病院に大きなメリットをもたらすと言えるでしょう。

住友ベークライトの技術は非常に高く、また製品の品質にも信頼を寄せています。ですから住友ベークライトとの提携関係は、私たちにとって非常に魅力的と言うことができるでしょう。今後は、カテーテルの長さと外径の両面で「SwiftNINJA®」の製品ランナップを拡充し、新たな領域・適用分野に進出していきたいと考えています。

「レオニスムーバ®」の海外での販売名


開発チームの試行錯誤がよりよい製品づくりにつながっています

本製品は、開発開始段階で、①直径が1mmより細いマイクロカテーテルであること、②先端をワイヤーで引っ張って曲げ操作すること、の2 点がコンセプトとして固まっていました。そのため、開発においてはこれだけ細いものをどうやって作るかということに注力しました。

開発初期では手作りで製作していたため、髪の毛ほどの太さのワイヤーを1.5m以上の長さにわたり、顕微鏡とピンセットを使ってチューブに通すという作業をしていました。6人がかりで1日作業して、たった1本のカテーテルしか作れないこともありました。その後、作り方や設備の工夫により、ワイヤー通しの作業が数分でできるようになりました。そのほかにもさまざまな工夫を加え、安定した品質の製品を生産できるようになりました。

本製品の開発の過程で得られた技術的な知見をさらに発展させ、医療従事者の方々の要望に応える製品を開発し、患者様のQOL 向上の一助となりたいと思います。

住友ベークライト株式会社 次世代血管内治療機器開発プロジェクトチーム 部長研究員 兼政 賢一

治療の選択肢を増やし、患者様のさらなる負担軽減を実現したい

製品発売後、現場の医師から「先端が曲がるカテーテルが存在すれば状況を打開できる可能性があると思っていたが、本当に実現されるとは 思わなかった」といった驚きの声や、「日本のきめ細かい技術を代表している製品で、応援していきたい」という反響を多数いただきました。

従来の血管内治療では、患者様の血管状態によっては何時間もかかり、負担をかけることもありました。血管の中で先端の向きを変えられるカテーテルによって、治療の選択の幅を広げ、時間短縮を実現し、到達できなかった部位まで誘導できる可能性が生まれたことで、業界に一石を投じることができたと考えています。

製品を使用した医師からは、カテーテルの太さや長さのバリエーションを追加してほしいという要望が上がっています。これらに対応することで、より広く、より複雑な症例にも有効な治療法を提供し、医療技術の発展に貢献していきたいと考えています。

住友ベークライト株式会社 医療機器事業部 バスキュラーIVR 製品営業部 課長 中村 雅淑

sumiusは医療機器事業のブランドネームです

sumius は医療機器事業のブランドネームです

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