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ステークホルダーダイアログ

産地から食卓へ、青果物をより新鮮に、よりおいしく届けるために

青果物の鮮度を保つことで、流通や商品力にも影響を及ぼす可能性を持った鮮度保持フィルム『P-プラス®』。

活用の実態や今後への期待について、青果物流通の最大手、東京都中央卸売市場(大田市場)の東京青果株式会社の皆さまと座談会を行いました。

流通と包装で日本の農業を変えていく

青果物の味や見た目のよさを実感できるフィルム

石川 住友ベークライトでは25年ほど青果物の鮮度保持フィルム『P-プラス®』を製造・販売してきました。発売当初は青果物市場にまったく縁がなく、産地に出向いて営業していたのですが、次第に流通へのアプローチが必要だと気づくようになりました。その中で、東京青果様にご協力いただけることになり、市場の方々に『P-プラス®』の持つメリットをお伝えすることで、産地から信用を得ることができるようになりました。現在に至るまで、東京青果様とはよいパートナーシップを築けていると感じます。
東京青果株式会社 野菜第4事業部 長掘 正夫氏

  • 1947年創業の青果物販売の業界最大手。
    青果物の取扱高が全国3,500社のうち1位を誇る。
長掘 大田市場では遠方の産地の青果物も扱っていますが、到着するまでに傷みが進行したり、店頭に並んで消費者が手にするまでに見た目が悪くなってしまうなどの課題があります。それが量販店からのクレームになるということも少なくありませんでした。しかし包装を『P-プラス®』に切り替えると、店頭でも鮮度や見た目が保たれ、クレームも減るようになりました。
峰島 『P-プラス®』で包装すると、中の青果物に呼吸を促して、生きている状態が保たれます。このため、においや水浮きを抑えて鮮度保持ができるのです。
岩城 私はキノコの担当なのですが、キノコは水分が多いため気温が上がると傷みが早まります。袋を開けたときに酸っぱいにおいがするのが当たり前だと思っている方も多いのではないでしょうか。しかし、住友ベークライトの鮮度保持フィルムを使ったものは、においがなく、甘みも強く感じられるようになるのです。
峰島 私たちはこうした効果をお伝えするために、東京青果様のご協力により、産地やスーパーの方々を青果物評価CSセンターにお招きし、フィルムをご覧いただいたり、食べ比べをしていただく機会を設けるなどの取り組みも行っています。
岩城 大田市場のすぐ近くに『P-プラス®』の青果物評価CSセンターがあるので、バイヤーの方に評価結果を見てもらって、その声を産地に伝えることができました。
長掘 青果物評価CSセンターでは、自分の担当している青果物以外の実験結果も見ることができます。実際に日数を置いたときの状態がわかるので、とても勉強になりますね。劣化が早い青果物は特に、『P-プラス®』を採用していくのがいいのではと実感しています。
住友ベークライト株式会社 P-プラス開発部 峰島 海

青果物のブランド化を支える存在に

石川 私たちは、評価CSセンターでの実験も含めて、およそ7,000件のデータを蓄積しています。それをもとに、各青果物の呼吸量や流通過程に合わせ、一品一様のカスタマイズをしたフィルムを提供できるのが強みになっています。
長掘 それぞれの青果物の鮮度が保持できれば、流通過程で廃棄する量を減らすことにもつながりますし、より高い値段で販売できる可能性も高まります。それらは産地での取引単価の底上げにもつながります。また、傷みやすいせいでこれまでは東京の市場に出せなかった青果物も、『P-プラス®』を使うことで販売エリアを広げることができるようになるかもしれません。
住友ベークライト株式会社 P-プラス開発部 石川 武

東京青果株式会社 野菜第5事業部 岩城 翔太氏

峰島 今、山形県のだだちゃ豆や新潟県の茶豆などのエダマメが関東圏でも手に入るようになりましたが、そのブームの一端を『P-プラス®』が担っています。かつての包装では糖度や食味、色などが落ちやすかったのですが、それらを保持したまま遠隔地まで流通できるようになったのです。
長掘 産地でも、自分たちが作った青果物をブランド化することに強い関心を持っています。それぞれにネーミングを工夫したり、PRに力を入れています。でも、最も重要なのは品質ですから、鮮度が保持できる包装のニーズは高まると思います。
岩城 消費者としても、おいしいと感じる一番の理由は鮮度だと思います。産地の人がこだわって作ったものが、なるべく採れたてに近い状態で届く。それが当たり前になってくれれば、自分も一消費者としてありがたいです。
石川 ブランド化という意味では、日本の高品質な青果物を世界の市場に届ける目的でも『P-プラス®』の活用が増えています。船便を使って、鮮度を保ったままより遠くまでお届けできるようになり、海外での価格競争力にもつながります。今後も『P-プラス®』によって、日本の農業を元気にするお手伝いができればと思います。


『P-プラス®』とは?

『P-プラス®』は、フィルムにミクロの孔加工を施すなどの方法によって、酸素の透過量の調整を行っています。それぞれの青果物に関する豊富なデー タをもとに、個々の流通条件に合わせて微孔の大きさと数をきめ細かく調整し、野菜や果物に最適な状態にコントロールします。そして呼吸が低くなる平衡状態、いわば青果物の“冬眠状態”を作り出します。


『P-プラス®』の活用事例

全国各地の青果物で使われるほか、カット野菜の包装にも利用されています。また、家庭用のジッパー袋も販売しています。


青果物評価CSセンター

日本最大の青果物市場である大田市場には、産地や流通関係の方々が日々全国からいらっしゃいます。

そうした皆さまに『P-プラス®』をよりよく知っていただくために、大田市場の正門前に青果物評価CSセンターを設けています。当センターでは包装の比較試験を行うほか、『P-プラス®』で包装されたサンプルを嗅いだり食べたりして、その効果を体感していただけます。

2016年7月には、大阪市場内にも西日本CSセンターを開設しました。


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